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ペアリングされたrecoveryOSの制限
macOS 12.0.1以降では、新しいmacOSをインストールすると、ペアリングされたバージョンのrecoveryOSも対応するAPFSボリュームグループに必ずインストールされます。この設計はIntelプロセッサ搭載Macコンピュータのユーザには馴染みあるものですが、Appleシリコン搭載Macでは、これによってセキュリティおよび互換性の保証が強化されます。macOSのインストールに専用のrecoveryOSがペアリングされるようになるため、そのペアリングされたrecoveryOSのみがセキュリティをダウングレードする操作を実行できることを保証するのに役立ちます。これは、新しいバージョンのmacOSのインストールの改ざんが古いバージョンのmacOSから開始されること、およびその逆の改ざんから保護するのに役立ちます。
ペアリングの制限は以下のように適用されます:
macOS 11のすべてのインストールはrecoveryOSにペアリングされます。macOS 11のインストールがデフォルトでブートするよう選択されている場合、Appleシリコン搭載Macではブート時に電源キーを押したままにすることでrecoveryOSがブートします。recoveryOSは任意のmacOS 11インストールのセキュリティ設定をダウングレードできますが、macOS 12.0.1のインストールをダウングレードすることはできません。
macOS 12.0.1以降のインストールがデフォルトでブートするよう選択されている場合、Macの起動時に電源キーを押したままにすることでペアリングされたrecoveryOSがブートします。ペアリングされたrecoveryOSはペアリングされたmacOSインストールのセキュリティ設定をダウングレードできますが、その他のmacOSインストールをダウングレードすることはできません。
任意のmacOSインストールのペアリングされたrecoveryOSをブートするには、そのインストールがデフォルトとして選択されている必要があります。これは、「システム設定」の「一般」>「起動ディスク」(macOS 13以降)または「システム環境設定」の「起動ディスク」(macOS 12以前)を使用するか、recoveryOSを起動して、Optionキーを押したままボリュームを選択することで行います。
注記: フォールバックrecoveryOSは、任意のmacOSインストールのダウングレードを実行できません。