iPhoneでパスキーを使ってアプリやWebサイトにサインインする
iPhoneで、パスワードの代わりにパスキーを作成して保存し、対応しているアプリやWebサイトにサインインするときに使用することができます。
パスキーはデバイスによってアカウントごとに一意に生成され、フィッシングによる攻撃を受けにくいため、パスキーはパスワードよりも安全です。また、同じApple IDにサインインしているすべてのデバイスで利用できます。
パスワードと同じく、パスキーは暗号化されてiCloudキーチェーンに保存され、Appleにもほかの誰にも見えることはありません。
注記: パスキーを使うには、iOS 16、iPadOS 16、macOS 13、またはtvOS 16以降が必要です。また、iCloudキーチェーンと2ファクタ認証もオンになっている必要があります。
iPhoneでパスキーを作成して保存する
対応しているアプリやWebサイトのパスキーを作成して保存することができます。
注記: パスキーの作成と保存の手順は、アプリやWebサイト、ブラウザによって異なりますが、通常は以下のような手順で行われます。
iPhoneで、対応しているWebサイトやアプリのサインイン画面を開き、以下のいずれかの操作を行います:
新しいアカウントを設定する場合: 新しいアカウントを設定するためのボタンまたはリンクをタップし、画面に表示される指示に従います。
既存のアカウントがある場合: 既存のアカウント名とパスワードを使ってサインインし、アカウント設定または管理画面に移動します。
アカウントのパスキーを保存するオプションが表示されたら、「続ける」をタップします。
パスキーが保存されます。
注記: パスキーオプションが表示されない場合は、アプリまたはWebサイトがパスキーに対応していません。
作成したパスキーは、iPhoneの「設定」>「パスワード」に保存されます。
同じアプリやWebサイトにパスキーとパスワードを保存することができ、どちらも「設定」>「パスワード」の同じアカウントで確認できます。
パスキーをハードウェアセキュリティキーに保存することもできます。「その他のオプション」、「別のデバイスに保存」などが利用可能な場合はタップし、画面に表示される指示に従ってパスキーを保存します。セキュリティキーを使用してiPhoneでApple IDアカウントにサインインするを参照してください。
iPhoneでパスキーを使ってWebサイトやアプリにサインインする
Webサイトやアプリのパスキーを作成して保存すると、いつでもそのパスキーを使ってサインインできるようになります。
注記: パスキーを使ってサインインする手順は、アプリやWebサイト、ブラウザによって異なりますが、通常は以下のような手順で行われます。
iPhoneでWebサイトまたはアプリを開き、サインイン画面のアカウント名フィールドをタップします。
画面の下部またはキーボードの上部付近に表示されるアカウント名の候補をタップします。アカウント名の候補が表示されない場合や別のアカウント名を使用したい場合は、それを入力します。
Face IDまたはTouch IDを使ってサインインします。iPhoneでFace IDまたはTouch IDを設定していない場合は、デバイスのパスコード(iPhoneのロック解除に使うコード)を入力します。
保存したパスキーで自動的にサインインが完了します。
iPhoneに保存したパスキーを使って別のデバイスにサインインする
Apple IDが関連付けられていないデバイス(公共図書館、インターネットカフェ、友人の家などのコンピュータ)を使っているときも、iPhoneが手元にあれば、以前に作成したパスキーを使って、アプリやWebサイトにサインインすることができます。
注記: 別のデバイスでパスキーを使う手順は、アプリやWebサイト、ブラウザによって異なりますが、通常は以下のような手順で行われます。
そのデバイスでWebサイトやアプリを開き、サインイン画面のアカウント名フィールドにユーザ名を入力します。
「その他のオプション」、「近くのデバイスからのパスキー」などを選択してから、画面に表示される指示に従って画面にQRコードを表示します。
iPhoneのカメラを使ってQRコードをスキャンします。
iCloudキーチェーンに保存したパスキーで自動的にサインインが完了します。
自分のものではないデバイスでパスキーを作成する
iPhoneが手元にあれば、Apple IDが関連付けられていないデバイス(公共図書館、インターネットカフェ、友人の家などのコンピュータ)の使用時にパスキーを作成し、パスキーの作成に使ったデバイスではなく、iCloudキーチェーンに保存することができます。
注記: パスキーの作成手順は、アプリやWebサイト、ブラウザによって異なりますが、通常は以下のような手順で行われます。
そのデバイスで、パスキーに対応しているWebサイトやアプリのサインイン画面を開き、以下のいずれかの操作を行います:
新しいアカウントを設定する場合: 新しいアカウントを設定するためのボタンまたはリンクを選択し、新しいユーザ名を入力します。
既存のアカウントがある場合: 既存のアカウント名とパスワードを使ってサインインし、アカウント設定または管理画面に移動します。
アカウントのパスキーを保存するオプションが表示されたら、「続ける」ではなく「その他のオプション」、「別のデバイスに保存」などを選択します。
注記: パスキーオプションが表示されない場合は、アプリまたはWebサイトがパスキーに対応していません。
「カメラ付きデバイスにパスキーを保存します」などを選択してから、画面に表示される指示に従って画面にQRコードを表示します。
iPhoneのカメラを使ってQRコードをスキャンします。
パスキーがiPhoneとiCloudキーチェーンに保存されます。
パスキーを変更する
例えば以前に別の人と共有しており、その人がアクセスする必要がなくなった場合など、既存のパスキーの代わりに新しいパスキーを作成する必要が生じることがあります。
パスキーを変更するには、iPhoneでパスキーを作成して保存するまたは 自分のものではないデバイスでパスキーを作成するの既存のアカウント向けの手順に従います。
パスキーを削除する
「設定」 >「パスワード」と選択してから、削除するパスキーのアカウントをタップします。
「パスキーを削除」をタップします。
パスキーを削除した場合、いつでも新しいパスキーを作成できます。