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Take It Down

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Take It Down(テイクイットダウン)は、全米行方不明・被搾取児童センター英語版が運営するオンラインプラットフォーム[1]Metaの出資を受けて2023年にリリースされた[1]

ユーザーはTake It Down上で申請することで、自身が未成年の時に撮影された性的な画像や動画をTake It Downに加盟するサービス上から削除し再度投稿されないように支援を受けることができる。未成年者だけでなく、画像や動画の撮影時に未成年であれば成年者であっても利用できるほか、未成年者の保護者等が代理で申請することもできる[1][2]

沿革[編集]

SNS上において未成年者に対するリベンジポルノが増加していることを受けて、Metaの出資のもと全米行方不明・被搾取児童センターが2023年2月にTake It Downをリリースした[1]。この時点での対応言語は英語とスペイン語であったが、2024年2月には29の言語に対応した[3]。2024年5月に日本語に対応した[3]

仕組み[編集]

ユーザーが自身が保有する対象の画像や動画をTake It Down上で選択することで、ハッシュ値が生成される[3]。なお、この際その画像や動画がTake It Downにアップロードされることはない[4]。また、ハッシュ値から画像を復元することもできない[2]。生成されたハッシュ値はTake It Downに加盟するサービスに共有される[5]。その後、それぞれの加盟サービス上でそのハッシュ値と一致する画像や動画が検出された場合に削除し、再び投稿されることがないように監視される[5]

加盟サービス[編集]

Take It Downに加盟するサービスは以下の通りである[6][1]

FacebookMessengerを含む)、InstagramThreadsTikTokSnapchatYubo英語版OnlyFansPornhubClips4Sale英語版、RedGIFs

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Kelly, Samantha Murphy (2023年2月27日). “Meta cracks down on a growing crime against teenagers | CNN Business” (英語). CNN. 2024年6月9日閲覧。
  2. ^ a b ASCII. “FacebookとInstagram、未成年者の性的な画像を削除する取り組み「Take it Down」に参加”. ASCII.jp. 2024年6月9日閲覧。
  3. ^ a b c 株式会社インプレス (2024年6月7日). “未成年の性的コンテンツ拡散を防ぐ「Take It Down」が日本語対応 Meta”. Impress Watch. 2024年6月9日閲覧。
  4. ^ Meta、未成年の性的画像・動画拡散を防ぐ「Take It Down」日本語対応開始”. TECH+(テックプラス) (2024年6月7日). 2024年6月9日閲覧。
  5. ^ a b 未成年の露骨なコンテンツを削除する「Take It Down」にメタが出資 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2024年6月9日閲覧。
  6. ^ 株式会社インプレス (2024年6月7日). “未成年の性的コンテンツ拡散を防ぐ ~アメリカの「Take It Down」が日本語に対応/画像や動画のハッシュ値のみを各種プラットフォームで共有して拡散を制限”. 窓の杜. 2024年6月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]