ライフタイム バリュー レポートでは、全期間のパフォーマンスに基づき、各ユーザーがどの程度ビジネスに貢献しているかを確認できます。たとえば、メールや有料検索で獲得したユーザーのライフタイム バリューを確認できます。そのような情報があれば、収益性の高いユーザーの獲得にマーケティング リソースの割り当てを増やすという判断ができます。
ユーザーのライフタイム バリューは、チャネル別に比較することも可能です。たとえば、オーガニック検索とソーシャル ネットワーク間、またはソーシャル ネットワークとメール間で比較し、どちらで獲得したユーザーが収益性が高いかを見ることができます。
この記事の内容:
ライフタイム バリューを参照する
ライフタイム バリュー レポートを開く手順は次のとおりです。
- Google アナリティクスにログインします。
- 目的のビューに移動します。
- [レポート] を開きます。
- [ユーザー] > [ライフタイム バリュー] を選択します。
ライフタイム バリューのデータは、アナリティクスのすべてのアカウントで使用できます。トラッキング コードを変更する必要はありません。
ライフタイム バリューは、使用している獲得期間に獲得したユーザーの累積データです。 予測を目的とするものではありません。
このレポートは、アプリビューとウェブビューで利用できます。
ウェブビューでは、2017 年 3 月 1 日以降のデータを利用できます。
時間要素
ライフタイム バリュー レポートには 2 つの時間要素があります。
獲得期間: ユーザーを獲得した期間を示す日付の範囲を設定します。たとえば、クリスマス商戦の週末 1 日、または 12 月 18 日から 12 月 24 日までの 1 週間のように指定し、そのキャンペーン期間中に獲得したユーザーのデータを調べます。このような設定によりコホートデータが得られ、レポートで分析することができます。
グラフの X 軸: 現在指定可能なライフタイム バリューの最大値は 90 日間です。グラフの X 軸は、獲得日を初日とする 90 日間を任意の単位(日、週、月)で区切って表示します。獲得日は獲得期間の任意の 1 日を指定します。グラフでは、全期間に指標値の累計がどのように変化したかを確認できます。
指標の計算方法
このレポートは、指定した単位(日、週、月)で集計したユーザーあたりの平均値をデータとして示します。たとえば、1 日単位でユーザーあたりのセッション数を比較する場合、レポートには 1 日 1 つの値がユーザーあたりの平均セッション数として表示されます。
ライフタイム バリューは、指標値の合計を、指定した獲得期間に獲得したユーザーの合計数で割って計算します。たとえば、獲得期間に 100 ユーザーを獲得した場合、ユーザーあたりのセッションは次のように計算されます。
ヘッダー | 0 日目 | 1 日目 | 2 日目 |
---|---|---|---|
1 日あたりのセッション数 | 100 | 200 | 300 |
ユーザーあたりのセッション | 100 セッション / 100 ユーザー = ユーザーあたり 1 セッション |
200 セッション / 100 ユーザー = ユーザーあたり 2 セッション |
300 セッション / 100 ユーザー = ユーザーあたり 3 セッション |
コンバージョン(トランザクション、目標の完了)、収益、行動(セッション、セッション継続時間、アプリビュー)を確認できます。
指標
[ライフタイムバリューの指標] メニューを使って、レポートで比較する指標を指定できます。
使用可能な指標
レポートでは次の指標を使用できます。
- ユーザーあたりのアプリビュー数(LTV)
- ユーザーあたりの目標の完了数(LTV)
- ユーザーあたりのページビュー数(LTV)
- ユーザーあたりの収益(LTV)
- ユーザーあたりのセッション継続時間(LTV)
- ユーザーあたりのセッション数(LTV)
- ユーザーあたりのトランザクション数(LTV)
グラフと表の指標を理解する
グラフ
グラフには 90 日間に渡り、日、週、または月単位の累計で、各指標のユーザーあたりのライフタイム バリューが示されます。たとえば、ユーザーあたりのアプリビュー数(LTV)を見る場合、1 週目の平均ビュー数が 16、3 週目に 22 となり、10 週目に 35 に到達したのがわかります。
表
表の指標は、任意のディメンション単位(下の例では獲得チャネル)となります。
表には獲得期間内に獲得したユーザー数とともに、次の例のような 2 つの指標を選択して表示できます。
- ユーザーあたりのアプリビュー数(LTV): 全期間、ユーザーあたりの平均アプリビュー
- アプリビュー数(LTV): 全期間、全ユーザーの合計アプリビュー
ディメンション
[ディメンション] メニューを使用して、指標値を調べるコンテキストを指定します。
たとえば、ユーザーあたりのセッション数(LTV)では、どのチャネルのセッション数が最も高いかを確認できます。
(このレポートではアナリティクスのデフォルトのチャネル定義を使用して、ユーザーと獲得チャネルを関連付けています)
また、ユーザーあたりの収益(LTV)では、どのメディアで獲得したユーザーによる平均収益が最も高いかを確認できます。