適切なチームメンバーに適切なプロジェクトを任せるのは時として難しいものです。しかしGoogle の調査チームによれば、効果的なマネージャーほど権限や責任、意思決定を個人やチームに委ね仕事を任せる傾向があります。任せる範囲を定め、チームメンバーをサポートして業務を確実に遂行できるように、Google では任せるヒントとして次のようなポイントを挙げています。
目標を見据える。最終目標は何か。最終目標を達成するにはどのような結果となればよいのか。どの部分を任せられるか。
自身を見つめる。任せられない仕事の種類とその理由を考える。自分が得意、不得意な仕事は何か。
適任者を見出す。職務遂行のためのスキルを有するのは誰か。この仕事が担当者のスキルアップにどの程度重要か。
委任する。担当者と次の点について話し合います。
- 業務の概要を説明する。重要性、現在のリソース、任せる理由などについて説明します。
- 新たな責任について詳しく説明する。役割の範囲を示し、標準的なパフォーマンスと目標を設定します。期待される成果については明確に伝えますが、仕事をどのように完了すべきかについて具体的に言及するのは避けます。
- 質問、感想、提案を受ける。ここでは、互いに意見を述べ合うようにします。
- 担当者の意見を聞き、親身になって答える。何を期待しているのかを確実に理解してもらいます。
- チームにどのような影響があるかを共有する。仕事の優先順位を決定します。委任された仕事に関わる間は通常業務の一部を他のメンバーに任せるようにして、プレッシャーを軽減してあげます。委任したプロジェクトの関係者にも必ず連絡するようにしてください。
- 励ます。担当者の能力を信頼していることを伝えます。
- チェックポイント、成果物、締め切り、進捗管理の方法を決める。一方的に指示を出すのではなく、すべて話し合いながら決めるようにします。
連絡を取り合う。担当者とは絶えず連絡を取り合い、最初に同意したチェックポイントを確認します。ただし、委任とは「任せる」ことであるのを忘れないでください。
感謝の念を示す。委任した仕事を完遂したことを労い、感謝の念を示します。