「小倉百人一首」の版間の差分
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細 小倉百人一首LOD(http://karutalod.web.fc2.com/ogura.html)をもとに出典を追加 |
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!style="width:22em;"|句<br />(括弧内は[[w:歴史的仮名遣|歴史的仮名遣]]による読み、<br />太字は決まり字) |
!style="width:22em;"|句<br />(括弧内は[[w:歴史的仮名遣|歴史的仮名遣]]による読み、<br />太字は決まり字) |
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!作者<br />(括弧内は現代仮名遣いによる読み) |
!作者<br />(括弧内は現代仮名遣いによる読み) |
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!出典 |
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!かるた<br />読み札 |
!かるた<br />読み札 |
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26行目: | 27行目: | ||
|style="vertical-align:top"|秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ<br />わが衣手は 露にぬれつつ<br />('''あきの'''たの かりほのいほの とまをあらみ<br />わがころもでは つゆにぬれつつ) |
|style="vertical-align:top"|秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ<br />わが衣手は 露にぬれつつ<br />('''あきの'''たの かりほのいほの とまをあらみ<br />わがころもでは つゆにぬれつつ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:天智天皇|天智天皇]]<br />(てんじてんのう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:天智天皇|天智天皇]]<br />(てんじてんのう) |
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|style="vertical-align:top"|後撰集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_001.jpg|50px|天智天皇(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_001.jpg|50px|天智天皇(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ)]] |
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31行目: | 33行目: | ||
|style="vertical-align:top"|春過ぎて 夏来にけらし 白妙の<br />衣ほすてふ 天の香具山<br />('''はるす'''ぎて なつきにけらし しろたへの<br />ころもほすてふ あまのかぐやま) |
|style="vertical-align:top"|春過ぎて 夏来にけらし 白妙の<br />衣ほすてふ 天の香具山<br />('''はるす'''ぎて なつきにけらし しろたへの<br />ころもほすてふ あまのかぐやま) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:持統天皇|持統天皇]]<br />(じとうてんのう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:持統天皇|持統天皇]]<br />(じとうてんのう) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集夏 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_002.jpg|50px|持統天皇(春過ぎて 夏来にけらし 白妙の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_002.jpg|50px|持統天皇(春過ぎて 夏来にけらし 白妙の)]] |
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36行目: | 39行目: | ||
|style="vertical-align:top"|足引きの 山鳥の尾の しだり尾の<br />ながながし夜を ひとりかもねむ<br />('''あし'''びきの やまどりのおの しだりおの<br />ながながしよを ひとりかもねむ) |
|style="vertical-align:top"|足引きの 山鳥の尾の しだり尾の<br />ながながし夜を ひとりかもねむ<br />('''あし'''びきの やまどりのおの しだりおの<br />ながながしよを ひとりかもねむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:柿本人麻呂|柿本人麿]]<br />(かきのもとのひとまろ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:柿本人麻呂|柿本人麿]]<br />(かきのもとのひとまろ) |
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|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_003.jpg|50px|柿本人麻呂(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_003.jpg|50px|柿本人麻呂(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の)]] |
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41行目: | 45行目: | ||
|style="vertical-align:top"|田子の浦に 打出でてみれば 白妙の<br />ふじの高嶺に 雪は降りつつ<br />('''たご'''のうらに うちいでてみれば しろたへの<br />ふじのたかねに ゆきはふりつつ) |
|style="vertical-align:top"|田子の浦に 打出でてみれば 白妙の<br />ふじの高嶺に 雪は降りつつ<br />('''たご'''のうらに うちいでてみれば しろたへの<br />ふじのたかねに ゆきはふりつつ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:山部赤人|山部赤人]]<br />(やまべのあかひと) |
|style="vertical-align:top"|[[w:山部赤人|山部赤人]]<br />(やまべのあかひと) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集冬 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_004.jpg|50px|山部赤人(田子の浦に うちいでてみれば 白妙の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_004.jpg|50px|山部赤人(田子の浦に うちいでてみれば 白妙の)]] |
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46行目: | 51行目: | ||
|style="vertical-align:top"|奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の<br />聲きく時ぞ 秋は悲しき<br />('''おく'''やまに もみぢふみわけ なくしかの<br />こゑきくときぞ あきはかなしき) |
|style="vertical-align:top"|奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の<br />聲きく時ぞ 秋は悲しき<br />('''おく'''やまに もみぢふみわけ なくしかの<br />こゑきくときぞ あきはかなしき) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:猿丸太夫|猿丸太夫]]<br />(さるまるだいふ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:猿丸太夫|猿丸太夫]]<br />(さるまるだいふ) |
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|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_005.jpg|50px|猿丸太夫(奥山に もみぢふみわけ なく鹿の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_005.jpg|50px|猿丸太夫(奥山に もみぢふみわけ なく鹿の)]] |
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51行目: | 57行目: | ||
|style="vertical-align:top"|かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の<br />しろきを見れば 夜ぞふけにける<br />('''かさ'''さぎの わたせるはしに おくしもの<br />しろきをみれば よぞふけにける) |
|style="vertical-align:top"|かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の<br />しろきを見れば 夜ぞふけにける<br />('''かさ'''さぎの わたせるはしに おくしもの<br />しろきをみれば よぞふけにける) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:大伴家持|中納言家持]]<br />(ちゅうなごんやかもち) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:大伴家持|中納言家持]]<br />(ちゅうなごんやかもち) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集冬 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_006.jpg|50px|中納言家持(かささぎの 渡せる橋に おく霜の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_006.jpg|50px|中納言家持(かささぎの 渡せる橋に おく霜の)]] |
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56行目: | 63行目: | ||
|style="vertical-align:top"|天の原 ふりさけみれば 春日なる<br />みかさの山に 出でし月かも<br />('''あまの'''はら ふりさけみれば かすがなる<br />みかさのやまに いでしつきかも) |
|style="vertical-align:top"|天の原 ふりさけみれば 春日なる<br />みかさの山に 出でし月かも<br />('''あまの'''はら ふりさけみれば かすがなる<br />みかさのやまに いでしつきかも) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:阿倍仲麻呂|阿倍仲麻呂]]<br />(あべのなかまろ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:阿倍仲麻呂|阿倍仲麻呂]]<br />(あべのなかまろ) |
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|style="vertical-align:top"|古今集羇旅 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_007.jpg|50px|阿倍仲麻呂(天の原 ふりさけみれば 春日なる)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_007.jpg|50px|阿倍仲麻呂(天の原 ふりさけみれば 春日なる)]] |
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61行目: | 69行目: | ||
|style="vertical-align:top"|わが庵は 都のたつみ しかぞ住む<br />世をうぢ山と 人はいふなり<br />('''わがい'''ほは みやこのたつみ しかぞすむ<br />よをうぢやまと ひとはいふなり) |
|style="vertical-align:top"|わが庵は 都のたつみ しかぞ住む<br />世をうぢ山と 人はいふなり<br />('''わがい'''ほは みやこのたつみ しかぞすむ<br />よをうぢやまと ひとはいふなり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:喜撰|喜撰法師]]<br />(きせんほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:喜撰|喜撰法師]]<br />(きせんほうし) |
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|style="vertical-align:top"|古今集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_008.jpg|50px|喜撰法師(わが庵は 都のたつみ しかぞすむ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_008.jpg|50px|喜撰法師(わが庵は 都のたつみ しかぞすむ)]] |
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66行目: | 75行目: | ||
|style="vertical-align:top"|花の色は 移りにけりな 徒に<br />我が身世にふる ながめせしまに<br />('''はなの'''いろは うつりにけりな いたづらに<br />わがみよにふる ながめせしまに) |
|style="vertical-align:top"|花の色は 移りにけりな 徒に<br />我が身世にふる ながめせしまに<br />('''はなの'''いろは うつりにけりな いたづらに<br />わがみよにふる ながめせしまに) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:小野小町|小野小町]]<br />(おののこまち) |
|style="vertical-align:top"|[[w:小野小町|小野小町]]<br />(おののこまち) |
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|style="vertical-align:top"|古今集春 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_009.jpg|50px|小野小町(花の色は うつりにけりな いたづらに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_009.jpg|50px|小野小町(花の色は うつりにけりな いたづらに)]] |
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71行目: | 81行目: | ||
|style="vertical-align:top"|これや此の 行くも帰るも 別かれては<br />知るも知らぬも 逢坂の関<br />('''これ'''やこの ゆくもかへるも わかれては<br />しるもしらぬも あふさかのせき) |
|style="vertical-align:top"|これや此の 行くも帰るも 別かれては<br />知るも知らぬも 逢坂の関<br />('''これ'''やこの ゆくもかへるも わかれては<br />しるもしらぬも あふさかのせき) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:蝉丸|蝉丸]]<br />(せみまる) |
|style="vertical-align:top"|[[w:蝉丸|蝉丸]]<br />(せみまる) |
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|style="vertical-align:top"|後撰集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_010.jpg|50px|蝉丸(これやこの 行くも帰るも わかれては)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_010.jpg|50px|蝉丸(これやこの 行くも帰るも わかれては)]] |
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76行目: | 87行目: | ||
|style="vertical-align:top"|わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />人にはつげよ あまの釣り舟<br />('''わたのはら や'''そしまかけて こぎいでぬと<br />ひとにはつげよ あまのつりぶね) |
|style="vertical-align:top"|わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />人にはつげよ あまの釣り舟<br />('''わたのはら や'''そしまかけて こぎいでぬと<br />ひとにはつげよ あまのつりぶね) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:小野篁|参議篁]]<br />(さんぎたかむら) |
|style="vertical-align:top"|[[w:小野篁|参議篁]]<br />(さんぎたかむら) |
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|style="vertical-align:top"|古今集羇旅 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_011.jpg|50px|参議篁(わたの原 八十島かけて こぎいでぬと)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_011.jpg|50px|参議篁(わたの原 八十島かけて こぎいでぬと)]] |
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81行目: | 93行目: | ||
|style="vertical-align:top"|天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ<br />をとめの姿 しばし留めむ<br />('''あまつ'''かぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<br />をとめのすがた しばしとどめむ) |
|style="vertical-align:top"|天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ<br />をとめの姿 しばし留めむ<br />('''あまつ'''かぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<br />をとめのすがた しばしとどめむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:遍昭|僧正遍昭]]<br />(そうじょうへんじょう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:遍昭|僧正遍昭]]<br />(そうじょうへんじょう) |
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|style="vertical-align:top"|古今集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_012.jpg|50px|僧正遍昭(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_012.jpg|50px|僧正遍昭(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ)]] |
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86行目: | 99行目: | ||
|style="vertical-align:top"|筑波嶺の 峯より落つる みなの川<br />戀ぞつもりて 淵となりぬる<br />('''つく'''ばねの みねよりおつる みなのがわ<br />こひぞつもりて ふちとなりぬる) |
|style="vertical-align:top"|筑波嶺の 峯より落つる みなの川<br />戀ぞつもりて 淵となりぬる<br />('''つく'''ばねの みねよりおつる みなのがわ<br />こひぞつもりて ふちとなりぬる) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:陽成天皇|陽成院]]<br />(ようぜいいん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:陽成天皇|陽成院]]<br />(ようぜいいん) |
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|style="vertical-align:top"|後撰集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_013.jpg|50px|陽成院(つくばねの 峰よりおつる みなの川)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_013.jpg|50px|陽成院(つくばねの 峰よりおつる みなの川)]] |
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91行目: | 105行目: | ||
|style="vertical-align:top"|陸奥の しのぶもぢずり 誰故に<br />みだれ初めにし 我ならなくに<br />('''みち'''のくの しのぶもぢずり たれゆゑに<br />みだれそめにし われならなくに) |
|style="vertical-align:top"|陸奥の しのぶもぢずり 誰故に<br />みだれ初めにし 我ならなくに<br />('''みち'''のくの しのぶもぢずり たれゆゑに<br />みだれそめにし われならなくに) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:源融|河原左大臣]]<br />(かわらのさだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源融|河原左大臣]]<br />(かわらのさだいじん) |
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|style="vertical-align:top"|古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_014.jpg|50px|河原左大臣(みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_014.jpg|50px|河原左大臣(みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに)]] |
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96行目: | 111行目: | ||
|style="vertical-align:top"|君がため 春の野に出でて 若菜つむ<br />わが衣手に 雪は降りつつ<br />('''きみがため は'''るののにいでて わかなつむ<br />わがころもでに ゆきはふりつつ) |
|style="vertical-align:top"|君がため 春の野に出でて 若菜つむ<br />わが衣手に 雪は降りつつ<br />('''きみがため は'''るののにいでて わかなつむ<br />わがころもでに ゆきはふりつつ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:光孝天皇|光孝天皇]]<br />(こうこうてんのう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:光孝天皇|光孝天皇]]<br />(こうこうてんのう) |
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|style="vertical-align:top"|古今集春 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_015.jpg|50px|光孝天皇(君がため 春の野に出でて 若菜つむ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_015.jpg|50px|光孝天皇(君がため 春の野に出でて 若菜つむ)]] |
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101行目: | 117行目: | ||
|style="vertical-align:top"|立別れ いなばの山の 嶺におふる<br />まつとし聞かば 今帰り来む<br />('''たち'''わかれ いなばのやまの みねにおふる<br />まつとしきかば いまかへりこむ) |
|style="vertical-align:top"|立別れ いなばの山の 嶺におふる<br />まつとし聞かば 今帰り来む<br />('''たち'''わかれ いなばのやまの みねにおふる<br />まつとしきかば いまかへりこむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:在原行平|中納言行平]]<br />(ちゅうなごんゆきひら) |
|style="vertical-align:top"|[[w:在原行平|中納言行平]]<br />(ちゅうなごんゆきひら) |
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|style="vertical-align:top"|古今集離別 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_016.jpg|50px|中納言行平(立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_016.jpg|50px|中納言行平(立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる)]] |
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106行目: | 123行目: | ||
|style="vertical-align:top"|ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />から紅に 水くくるとは<br />('''ちは'''やぶる かみよもきかず たつたがは<br />からくれなゐに みづくくるとは) |
|style="vertical-align:top"|ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />から紅に 水くくるとは<br />('''ちは'''やぶる かみよもきかず たつたがは<br />からくれなゐに みづくくるとは) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:在原業平|在原業平朝臣]]<br />(ありわらのなりひらあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:在原業平|在原業平朝臣]]<br />(ありわらのなりひらあそん) |
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|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_017.jpg|50px|在原業平朝臣(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_017.jpg|50px|在原業平朝臣(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川)]] |
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111行目: | 129行目: | ||
|style="vertical-align:top"|住の江の 岸に寄る浪 よるさへや<br />夢の通ひ路 人目よくらむ<br />('''す'''みのえの きしによるなみ よるさえや<br />ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ) |
|style="vertical-align:top"|住の江の 岸に寄る浪 よるさへや<br />夢の通ひ路 人目よくらむ<br />('''す'''みのえの きしによるなみ よるさえや<br />ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敏行|藤原敏行]]朝臣<br />(ふじわらのとしゆきあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敏行|藤原敏行]]朝臣<br />(ふじわらのとしゆきあそん) |
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|style="vertical-align:top"|古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_018.jpg|50px|藤原敏行(住の江の 岸による波 よるさへや)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_018.jpg|50px|藤原敏行(住の江の 岸による波 よるさへや)]] |
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116行目: | 135行目: | ||
|style="vertical-align:top"|難波潟 短き葦の ふしのまも<br />あはで此の世を すぐしてよとや<br />('''なにはが'''た みじかきあしの ふしのまも<br />あはでこのよを すぐしてよとや) |
|style="vertical-align:top"|難波潟 短き葦の ふしのまも<br />あはで此の世を すぐしてよとや<br />('''なにはが'''た みじかきあしの ふしのまも<br />あはでこのよを すぐしてよとや) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢 (歌人)|伊勢]]<br />(いせ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢 (歌人)|伊勢]]<br />(いせ) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_019.jpg|50px|伊勢(難波潟 みじかき蘆の ふしのまも)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_019.jpg|50px|伊勢(難波潟 みじかき蘆の ふしのまも)]] |
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121行目: | 141行目: | ||
|style="vertical-align:top"|侘びぬれば 今はた同じ 難波なる<br />身をつくしても 逢はむとぞ思ふ<br />('''わび'''ぬれば いまはたおなじ なにわなる<br />みをつくしても あわんとぞおもふ) |
|style="vertical-align:top"|侘びぬれば 今はた同じ 難波なる<br />身をつくしても 逢はむとぞ思ふ<br />('''わび'''ぬれば いまはたおなじ なにわなる<br />みをつくしても あわんとぞおもふ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:元良親王|元良親王]]<br />(もとよししんのう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:元良親王|元良親王]]<br />(もとよししんのう) |
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|style="vertical-align:top"|後撰集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_020.jpg|50px|元良親王(わびぬれば いまはたおなじ 難波なる)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_020.jpg|50px|元良親王(わびぬれば いまはたおなじ 難波なる)]] |
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126行目: | 147行目: | ||
|style="vertical-align:top"|今来むと いひしばかりに 長月の<br />有明の月を 待ち出でつるかな<br />('''いまこ'''むと いひしばかりに ながつきの<br />ありあけのつきを まちいでつるかな) |
|style="vertical-align:top"|今来むと いひしばかりに 長月の<br />有明の月を 待ち出でつるかな<br />('''いまこ'''むと いひしばかりに ながつきの<br />ありあけのつきを まちいでつるかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:素性|素性法師]]<br />(そせいほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:素性|素性法師]]<br />(そせいほうし) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_021.jpg|50px|素性法師(今こむと いひしばかりに 長月の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_021.jpg|50px|素性法師(今こむと いひしばかりに 長月の)]] |
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131行目: | 153行目: | ||
|style="vertical-align:top"|吹くからに 秋の草木の しをるれば<br />むべ山風を あらしといふらむ<br />('''ふ'''くからに あきのくさきの しをるれば<br />むべやまかぜを あらしといふらむ) |
|style="vertical-align:top"|吹くからに 秋の草木の しをるれば<br />むべ山風を あらしといふらむ<br />('''ふ'''くからに あきのくさきの しをるれば<br />むべやまかぜを あらしといふらむ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:文屋康秀|文屋康秀]]<br />(ふんやのやすひで) |
|style="vertical-align:top"|[[w:文屋康秀|文屋康秀]]<br />(ふんやのやすひで) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_022.jpg|50px|文屋康秀(吹くからに 秋の草木の しをるれば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_022.jpg|50px|文屋康秀(吹くからに 秋の草木の しをるれば)]] |
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|- |
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136行目: | 159行目: | ||
|style="vertical-align:top"|月見れば 千々に物こそ 悲しけれ<br />わが身ひとつの 秋にはあらねど<br />('''つき'''みれば ちゞにものこそ かなしけれ<br />わがみひとつの あきにはあらねど) |
|style="vertical-align:top"|月見れば 千々に物こそ 悲しけれ<br />わが身ひとつの 秋にはあらねど<br />('''つき'''みれば ちゞにものこそ かなしけれ<br />わがみひとつの あきにはあらねど) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:大江千里 (歌人)|大江千里]]<br />(おおえのちさと) |
|style="vertical-align:top"|[[w:大江千里 (歌人)|大江千里]]<br />(おおえのちさと) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_023.jpg|50px|大江千里(月みれば ちぢにものこそ かなしけれ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_023.jpg|50px|大江千里(月みれば ちぢにものこそ かなしけれ)]] |
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|- |
|- |
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141行目: | 165行目: | ||
|style="vertical-align:top"|此の度は 幣もとりあへず 手向山<br />紅葉の錦 神のまにまに<br />('''この'''たびは ぬさもとりあへず たむけやま<br />もみぢのにしき かみのまにまに) |
|style="vertical-align:top"|此の度は 幣もとりあへず 手向山<br />紅葉の錦 神のまにまに<br />('''この'''たびは ぬさもとりあへず たむけやま<br />もみぢのにしき かみのまにまに) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:菅原道真|菅家]]<br />(かんけ) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:菅原道真|菅家]]<br />(かんけ) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集羇旅 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_024.jpg|50px|菅家(このたびは ぬさもとりあへず 手向山)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_024.jpg|50px|菅家(このたびは ぬさもとりあへず 手向山)]] |
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|- |
|- |
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146行目: | 171行目: | ||
|style="vertical-align:top"|名にしおはば 逢坂山の さねかづら<br />人にしられで くるよしもがな<br />('''なにし'''おはば あふさかやまの さねかづら<br />ひとにしられで くるよしもがな) |
|style="vertical-align:top"|名にしおはば 逢坂山の さねかづら<br />人にしられで くるよしもがな<br />('''なにし'''おはば あふさかやまの さねかづら<br />ひとにしられで くるよしもがな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定方|三条右大臣]]<br />(さんじょうのうだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定方|三条右大臣]]<br />(さんじょうのうだいじん) |
||
|style="vertical-align:top"|後撰集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_025.jpg|50px|三条右大臣(名にし負はば 逢坂山の さねかづら)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_025.jpg|50px|三条右大臣(名にし負はば 逢坂山の さねかづら)]] |
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|- |
|- |
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151行目: | 177行目: | ||
|style="vertical-align:top"|小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば<br />今ひとたびの みゆき待たなむ<br />('''おぐ'''らやま みねのもみぢば こころあらば<br />いまひとたびの みゆきまたなむ) |
|style="vertical-align:top"|小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば<br />今ひとたびの みゆき待たなむ<br />('''おぐ'''らやま みねのもみぢば こころあらば<br />いまひとたびの みゆきまたなむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠平|貞信公]]<br />(ていしんこう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠平|貞信公]]<br />(ていしんこう) |
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|style="vertical-align:top"|拾遺集雑秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_026.jpg|50px|貞信公(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_026.jpg|50px|貞信公(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば)]] |
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|- |
|- |
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156行目: | 183行目: | ||
|style="vertical-align:top"|みかの原 わきて流るる 泉川<br />いつみきとてか 戀しかるらむ<br />('''みかの'''はら わきてながるる いづみがは<br />いつみきとてか こひしかるらむ) |
|style="vertical-align:top"|みかの原 わきて流るる 泉川<br />いつみきとてか 戀しかるらむ<br />('''みかの'''はら わきてながるる いづみがは<br />いつみきとてか こひしかるらむ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原兼輔|中納言兼輔]]<br />(ちゅうなごんかねすけ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原兼輔|中納言兼輔]]<br />(ちゅうなごんかねすけ) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_027.jpg|50px|中納言兼輔(みかの原 わきて流るる いづみ川)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_027.jpg|50px|中納言兼輔(みかの原 わきて流るる いづみ川)]] |
||
|- |
|- |
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161行目: | 189行目: | ||
|style="vertical-align:top"|山里は 冬ぞ寂しさ まさりける<br />人目も草も かれぬと思へば<br />('''やまざ'''とは ふゆぞさびしさ まさりける<br />ひとめもくさも かれぬとおもへば) |
|style="vertical-align:top"|山里は 冬ぞ寂しさ まさりける<br />人目も草も かれぬと思へば<br />('''やまざ'''とは ふゆぞさびしさ まさりける<br />ひとめもくさも かれぬとおもへば) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:源宗于|源宗行朝臣]]<br />(みなもとのむねゆきあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源宗于|源宗行朝臣]]<br />(みなもとのむねゆきあそん) |
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|style="vertical-align:top"|古今集冬 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_028.jpg|50px|源宗行朝臣(山里は 冬ぞさびしさ まさりける)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_028.jpg|50px|源宗行朝臣(山里は 冬ぞさびしさ まさりける)]] |
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|- |
|- |
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166行目: | 195行目: | ||
|style="vertical-align:top"|心あてに 折らばや折らむ 初霜の<br />置きまどはせる 白菊の花<br />('''こころあ'''てに おらばやおらむ はつしもの<br />おきまどはせる しらぎくのはな) |
|style="vertical-align:top"|心あてに 折らばや折らむ 初霜の<br />置きまどはせる 白菊の花<br />('''こころあ'''てに おらばやおらむ はつしもの<br />おきまどはせる しらぎくのはな) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:凡河内躬恒|凡河内躬恒]]<br />(おおしかうちのみつね) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:凡河内躬恒|凡河内躬恒]]<br />(おおしかうちのみつね) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_029.jpg|50px|凡河内躬恒(心当てに 折らばや折らむ 初霜の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_029.jpg|50px|凡河内躬恒(心当てに 折らばや折らむ 初霜の)]] |
||
|- |
|- |
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171行目: | 201行目: | ||
|style="vertical-align:top"|有明の つれなく見えし 別れより<br />暁ばかり 憂きものはなし<br />('''ありあ'''けの つれなくみえし わかれより<br />あかつきばかり うきものはなし) |
|style="vertical-align:top"|有明の つれなく見えし 別れより<br />暁ばかり 憂きものはなし<br />('''ありあ'''けの つれなくみえし わかれより<br />あかつきばかり うきものはなし) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:壬生忠岑|壬生忠岑]]<br />(みぶのただみね) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:壬生忠岑|壬生忠岑]]<br />(みぶのただみね) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_030.jpg|50px|壬生忠岑(有明の つれなく見えし 別れより)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_030.jpg|50px|壬生忠岑(有明の つれなく見えし 別れより)]] |
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|- |
|- |
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176行目: | 207行目: | ||
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに<br />吉野の里に 降れる白雪<br />('''あさぼらけ あ'''りあけのつきと みるまでに<br />よしののさとに ふれるしらゆき) |
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに<br />吉野の里に 降れる白雪<br />('''あさぼらけ あ'''りあけのつきと みるまでに<br />よしののさとに ふれるしらゆき) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:坂上是則|坂上是則]]<br />(さかのうえのこれのり) |
|style="vertical-align:top"|[[w:坂上是則|坂上是則]]<br />(さかのうえのこれのり) |
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|style="vertical-align:top"|古今集冬 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_031.jpg|50px|坂上是則(朝ぼらけ 有明の月と見るまでに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_031.jpg|50px|坂上是則(朝ぼらけ 有明の月と見るまでに)]] |
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|- |
|- |
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181行目: | 213行目: | ||
|style="vertical-align:top"|山がはに 風のかけたる しがらみは<br />流れもあへぬ 紅葉なりけり<br />('''やまが'''はに かぜのかけたる しがらみは<br />ながれもあえぬ もみぢなりけり) |
|style="vertical-align:top"|山がはに 風のかけたる しがらみは<br />流れもあへぬ 紅葉なりけり<br />('''やまが'''はに かぜのかけたる しがらみは<br />ながれもあえぬ もみぢなりけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:春道列樹|春道列樹]]<br />(はるみちのつらき) |
|style="vertical-align:top"|[[w:春道列樹|春道列樹]]<br />(はるみちのつらき) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_032.jpg|50px|春道列樹(山川に 風のかけたる しがらみは)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_032.jpg|50px|春道列樹(山川に 風のかけたる しがらみは)]] |
||
|- |
|- |
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186行目: | 219行目: | ||
|style="vertical-align:top"|久方の 光のどけき 春の日に<br />しづごころなく 花の散るらむ<br />('''ひさ'''かたの ひかりのどけき はるのひに<br />しづごころなく はなのちるらむ) |
|style="vertical-align:top"|久方の 光のどけき 春の日に<br />しづごころなく 花の散るらむ<br />('''ひさ'''かたの ひかりのどけき はるのひに<br />しづごころなく はなのちるらむ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:紀友則|紀友則]]<br />(きのとものり) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:紀友則|紀友則]]<br />(きのとものり) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集春 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_033.jpg|50px|紀友則(久方の 光のどけき 春の日に)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_033.jpg|50px|紀友則(久方の 光のどけき 春の日に)]] |
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|- |
|- |
||
191行目: | 225行目: | ||
|style="vertical-align:top"|誰をかも 知る人にせむ 高砂の<br />松も昔の 友ならなくに<br />('''たれ'''をかも しるひとにせむ たかさごの<br />まつもむかしの ともならなくに) |
|style="vertical-align:top"|誰をかも 知る人にせむ 高砂の<br />松も昔の 友ならなくに<br />('''たれ'''をかも しるひとにせむ たかさごの<br />まつもむかしの ともならなくに) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原興風|藤原興風]]<br />(ふじわらのおきかぜ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原興風|藤原興風]]<br />(ふじわらのおきかぜ) |
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|style="vertical-align:top"|古今集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_034.jpg|50px|藤原興風(誰をかも しる人にせむ 高砂の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_034.jpg|50px|藤原興風(誰をかも しる人にせむ 高砂の)]] |
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|- |
|- |
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196行目: | 231行目: | ||
|style="vertical-align:top"|人はいさ 心もしらず ふるさとは<br />花ぞ昔の 香ににほひける<br />('''ひとは'''いさ こころもしらず ふるさとは<br />はなぞむかしの かににほひける) |
|style="vertical-align:top"|人はいさ 心もしらず ふるさとは<br />花ぞ昔の 香ににほひける<br />('''ひとは'''いさ こころもしらず ふるさとは<br />はなぞむかしの かににほひける) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:紀貫之|紀貫之]]<br />(きのつらゆき) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:紀貫之|紀貫之]]<br />(きのつらゆき) |
||
|style="vertical-align:top"|古今集春 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_035.jpg|50px|紀貫之(人はいさ 心も知らず ふるさとは)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_035.jpg|50px|紀貫之(人はいさ 心も知らず ふるさとは)]] |
||
|- |
|- |
||
201行目: | 237行目: | ||
|style="vertical-align:top"|夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを<br />雲のいづこに 月宿るらむ<br />('''なつ'''のよは まだよひながら あけぬるを<br />くものいづこに つきやどるらむ) |
|style="vertical-align:top"|夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを<br />雲のいづこに 月宿るらむ<br />('''なつ'''のよは まだよひながら あけぬるを<br />くものいづこに つきやどるらむ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:清原深養父|清原深養父]]<br />(きよはらのふかやぶ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:清原深養父|清原深養父]]<br />(きよはらのふかやぶ) |
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|style="vertical-align:top"|古今集夏 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_036.jpg|50px|清原深養父(夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_036.jpg|50px|清原深養父(夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを)]] |
||
|- |
|- |
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206行目: | 243行目: | ||
|style="vertical-align:top"|白露に 風の吹きしく 秋の野は<br />つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける<br />('''しら'''つゆに かぜのふきしく あきののは<br />つらぬきとめぬ たまぞちりける) |
|style="vertical-align:top"|白露に 風の吹きしく 秋の野は<br />つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける<br />('''しら'''つゆに かぜのふきしく あきののは<br />つらぬきとめぬ たまぞちりける) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:文屋朝康|文屋朝康]]<br />(ふんやのあさやす) |
|style="vertical-align:top"|[[w:文屋朝康|文屋朝康]]<br />(ふんやのあさやす) |
||
|style="vertical-align:top"|後撰集秋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_037.jpg|50px|文屋朝康(白露に 風の吹きしく 秋の野は)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_037.jpg|50px|文屋朝康(白露に 風の吹きしく 秋の野は)]] |
||
|- |
|- |
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211行目: | 249行目: | ||
|style="vertical-align:top"|忘らるる 身をば思はず 誓ひてし<br />人の命の 惜しくもあるかな<br />('''わすら'''るる みをばおもはず ちかひてし<br />ひとのいのちの をしくもあるかな) |
|style="vertical-align:top"|忘らるる 身をば思はず 誓ひてし<br />人の命の 惜しくもあるかな<br />('''わすら'''るる みをばおもはず ちかひてし<br />ひとのいのちの をしくもあるかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:右近 (歌人)|右近]]<br />(うこん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:右近 (歌人)|右近]]<br />(うこん) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_038.jpg|50px|右近(忘らるる 身をば思はず ちかひてし)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_038.jpg|50px|右近(忘らるる 身をば思はず ちかひてし)]] |
||
|- |
|- |
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216行目: | 255行目: | ||
|style="vertical-align:top"|浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど<br />あまりてなどか 人の戀しき<br />('''あさぢ'''ふの おののしのはら しのぶれど<br />あまりてなどか ひとのこひしき) |
|style="vertical-align:top"|浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど<br />あまりてなどか 人の戀しき<br />('''あさぢ'''ふの おののしのはら しのぶれど<br />あまりてなどか ひとのこひしき) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:源等|参議等]]<br />(さんぎひとし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源等|参議等]]<br />(さんぎひとし) |
||
|style="vertical-align:top"|後撰集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_039.jpg|50px|参議等(浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_039.jpg|50px|参議等(浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど)]] |
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|- |
|- |
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221行目: | 261行目: | ||
|style="vertical-align:top"|忍れど 色に出でにけり 我が戀は<br />ものや思ふと 人の問ふまで<br />('''しの'''ぶれど いろにいでにけり わがこひは<br />ものやおもふと ひとのとふまで) |
|style="vertical-align:top"|忍れど 色に出でにけり 我が戀は<br />ものや思ふと 人の問ふまで<br />('''しの'''ぶれど いろにいでにけり わがこひは<br />ものやおもふと ひとのとふまで) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:平兼盛|平兼盛]]<br />(たいらのかねもり) |
|style="vertical-align:top"|[[w:平兼盛|平兼盛]]<br />(たいらのかねもり) |
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|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_040.jpg|50px|平兼盛(しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_040.jpg|50px|平兼盛(しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は)]] |
||
|- |
|- |
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226行目: | 267行目: | ||
|style="vertical-align:top"|戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり<br />人知れずこそ 思ひそめしか<br />('''こひ'''すてふ わがなはまだき たちにけり<br />ひとしれずこそ おもひそめしか) |
|style="vertical-align:top"|戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり<br />人知れずこそ 思ひそめしか<br />('''こひ'''すてふ わがなはまだき たちにけり<br />ひとしれずこそ おもひそめしか) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:壬生忠見|壬生忠見]]<br />(みぶのただみ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:壬生忠見|壬生忠見]]<br />(みぶのただみ) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_041.jpg|50px|壬生忠見(恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_041.jpg|50px|壬生忠見(恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり)]] |
||
|- |
|- |
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231行目: | 273行目: | ||
|style="vertical-align:top"|契りきな かたみに袖を しぼりつつ<br />末の松山 浪こさじとは<br />('''ちぎりき'''な かたみにそでを しぼりつつ<br />すゑのまつやま なみこさじとは) |
|style="vertical-align:top"|契りきな かたみに袖を しぼりつつ<br />末の松山 浪こさじとは<br />('''ちぎりき'''な かたみにそでを しぼりつつ<br />すゑのまつやま なみこさじとは) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:清原元輔|清原元輔]]<br />(きよはらのもとすけ) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:清原元輔|清原元輔]]<br />(きよはらのもとすけ) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_042.jpg|50px|清原元輔(ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_042.jpg|50px|清原元輔(ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ)]] |
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|- |
|- |
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236行目: | 279行目: | ||
|style="vertical-align:top"|逢ひみての 後の心に くらぶれば<br />昔はものを 思はざりけり<br />('''あひ'''みての のちのこころに くらぶれば<br />むかしはものを おもはざりけり) |
|style="vertical-align:top"|逢ひみての 後の心に くらぶれば<br />昔はものを 思はざりけり<br />('''あひ'''みての のちのこころに くらぶれば<br />むかしはものを おもはざりけり) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦忠|権中納言敦忠]]<br />(ごんちゅうなごんあつただ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦忠|権中納言敦忠]]<br />(ごんちゅうなごんあつただ) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_043.jpg|50px|権中納言敦忠(あひみての のちの心に くらぶれば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_043.jpg|50px|権中納言敦忠(あひみての のちの心に くらぶれば)]] |
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|- |
|- |
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241行目: | 285行目: | ||
|style="vertical-align:top"|逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに<br />人をも身をも 恨みざらまし<br />('''あふ'''ことの たえてしなくば なかなかに<br />ひとをもみをも うらみざらまし) |
|style="vertical-align:top"|逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに<br />人をも身をも 恨みざらまし<br />('''あふ'''ことの たえてしなくば なかなかに<br />ひとをもみをも うらみざらまし) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原朝忠|中納言朝忠]]<br />(ちゅうなごんあさただ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原朝忠|中納言朝忠]]<br />(ちゅうなごんあさただ) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_044.jpg|50px|中納言朝忠(あふことの たえてしなくば なかなかに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_044.jpg|50px|中納言朝忠(あふことの たえてしなくば なかなかに)]] |
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|- |
|- |
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246行目: | 291行目: | ||
|style="vertical-align:top"|哀れとも いふべき人は おもほえで<br />身のいたづらに なりぬべきかな<br />('''あはれ'''とも いふべきひとは おもほえで<br />みのいたずらに なりぬべきかな) |
|style="vertical-align:top"|哀れとも いふべき人は おもほえで<br />身のいたづらに なりぬべきかな<br />('''あはれ'''とも いふべきひとは おもほえで<br />みのいたずらに なりぬべきかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原伊尹|謙徳公]]<br />(けんとくこう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原伊尹|謙徳公]]<br />(けんとくこう) |
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|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_045.jpg|50px|謙徳公(あはれとも いふべき人は 思ほえで)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_045.jpg|50px|謙徳公(あはれとも いふべき人は 思ほえで)]] |
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|- |
|- |
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251行目: | 297行目: | ||
|style="vertical-align:top"|由良の戸を わたる舟人 楫をたえ<br />行方もしらぬ 戀の道かな<br />('''ゆら'''のとを わたるふなびと かぢをたえ<br />ゆくへもしらぬ こひのみちかな) |
|style="vertical-align:top"|由良の戸を わたる舟人 楫をたえ<br />行方もしらぬ 戀の道かな<br />('''ゆら'''のとを わたるふなびと かぢをたえ<br />ゆくへもしらぬ こひのみちかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:曽禰好忠|曽祢好忠]]<br />(そねのよしただ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:曽禰好忠|曽祢好忠]]<br />(そねのよしただ) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_046.jpg|50px|曽禰好忠(由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_046.jpg|50px|曽禰好忠(由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ)]] |
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|- |
|- |
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256行目: | 303行目: | ||
|style="vertical-align:top"|八重葎 しげれる宿の さびしきに<br />人こそ見えね 秋はきにけり<br />('''やえ'''むぐら しげれるやどの さびしきに<br />ひとこそみえね あきはきにけり) |
|style="vertical-align:top"|八重葎 しげれる宿の さびしきに<br />人こそ見えね 秋はきにけり<br />('''やえ'''むぐら しげれるやどの さびしきに<br />ひとこそみえね あきはきにけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:恵慶法師|恵慶法師]]<br />(えぎょうほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:恵慶法師|恵慶法師]]<br />(えぎょうほうし) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集秋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_047.jpg|50px|恵慶法師(八重むぐら しげれる宿の さびしきに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_047.jpg|50px|恵慶法師(八重むぐら しげれる宿の さびしきに)]] |
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|- |
|- |
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261行目: | 309行目: | ||
|style="vertical-align:top"|風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ<br />砕けてものを 思ふ頃かな<br />('''かぜを'''いたみ いはうつなみの おのれのみ<br />くだけてものを おもふころかな) |
|style="vertical-align:top"|風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ<br />砕けてものを 思ふ頃かな<br />('''かぜを'''いたみ いはうつなみの おのれのみ<br />くだけてものを おもふころかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:源重之|源重之]]<br />(みなもとのしげゆき) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源重之|源重之]]<br />(みなもとのしげゆき) |
||
|style="vertical-align:top"|詞花集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_048.jpg|50px|源重之(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_048.jpg|50px|源重之(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)]] |
||
|- |
|- |
||
266行目: | 315行目: | ||
|style="vertical-align:top"|御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ<br />晝は消えつつ ものをこそ思へ<br />('''みかき'''もり ゑじのたくひの よるはもえ<br />ひるはきえつつ ものをこそおもへ) |
|style="vertical-align:top"|御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ<br />晝は消えつつ ものをこそ思へ<br />('''みかき'''もり ゑじのたくひの よるはもえ<br />ひるはきえつつ ものをこそおもへ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:大中臣能宣|大中臣能宣朝臣]]<br />(おおなかとみのよしのぶあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:大中臣能宣|大中臣能宣朝臣]]<br />(おおなかとみのよしのぶあそん) |
||
|style="vertical-align:top"|詞花集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_049.jpg|50px|大中臣能宣朝臣(みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_049.jpg|50px|大中臣能宣朝臣(みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ)]] |
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|- |
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271行目: | 321行目: | ||
|style="vertical-align:top"|君がため 惜しからざりし 命さへ<br />長くもがなと 思ひけるかな<br />('''きみがため を'''しからざりし いのちさへ<br />ながくもがなと おもひけるかな) |
|style="vertical-align:top"|君がため 惜しからざりし 命さへ<br />長くもがなと 思ひけるかな<br />('''きみがため を'''しからざりし いのちさへ<br />ながくもがなと おもひけるかな) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原義孝|藤原義孝]]<br />(ふじわらのよしたか) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原義孝|藤原義孝]]<br />(ふじわらのよしたか) |
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|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_050.jpg|50px|藤原義孝(君がため 惜しからざりし いのちさへ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_050.jpg|50px|藤原義孝(君がため 惜しからざりし いのちさへ)]] |
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|- |
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276行目: | 327行目: | ||
|style="vertical-align:top"|かくとだに えやはいぶきの さしも草<br />さしも知らじな もゆる思ひを<br />('''かく'''とだに えやはいぶきの さしもぐさ<br />さしもしらじな もゆるおもひを) |
|style="vertical-align:top"|かくとだに えやはいぶきの さしも草<br />さしも知らじな もゆる思ひを<br />('''かく'''とだに えやはいぶきの さしもぐさ<br />さしもしらじな もゆるおもひを) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原実方|藤原実方朝臣]]<br />(ふじわらのさねかたあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原実方|藤原実方朝臣]]<br />(ふじわらのさねかたあそん) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_051.jpg|50px|藤原実方朝臣(かくとだに えやはいぶきの さしも草)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_051.jpg|50px|藤原実方朝臣(かくとだに えやはいぶきの さしも草)]] |
||
|- |
|- |
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281行目: | 333行目: | ||
|style="vertical-align:top"|明けぬれば くるるものとは 知りながら<br />なほ恨めしき 朝ぼらけかな<br />('''あけ'''ぬれば くるるものとは しりながら<br />なほうらめしき あさぼらけかな) |
|style="vertical-align:top"|明けぬれば くるるものとは 知りながら<br />なほ恨めしき 朝ぼらけかな<br />('''あけ'''ぬれば くるるものとは しりながら<br />なほうらめしき あさぼらけかな) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道信|藤原道信朝臣]]<br />(ふじわらのみちのぶあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道信|藤原道信朝臣]]<br />(ふじわらのみちのぶあそん) |
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|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_052.jpg|50px|藤原道信朝臣(あけぬれば 暮るるものとは 知りながら)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_052.jpg|50px|藤原道信朝臣(あけぬれば 暮るるものとは 知りながら)]] |
||
|- |
|- |
||
286行目: | 339行目: | ||
|style="vertical-align:top"|嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは<br />いかに久しき ものとかは知る<br />('''なげき'''つつ ひとりぬるよの あくるまは<br />いかにひさしき ものとかはしる) |
|style="vertical-align:top"|嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは<br />いかに久しき ものとかは知る<br />('''なげき'''つつ ひとりぬるよの あくるまは<br />いかにひさしき ものとかはしる) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原道綱母|右大将道綱母]]<br />(うだいしょうみちつなのはは) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原道綱母|右大将道綱母]]<br />(うだいしょうみちつなのはは) |
||
|style="vertical-align:top"|拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_053.jpg|50px|右大将道綱母(なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_053.jpg|50px|右大将道綱母(なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは)]] |
||
|- |
|- |
||
291行目: | 345行目: | ||
|style="vertical-align:top"|忘れじの 行末までは 難ければ<br />今日を限りの 命ともがな<br />('''わすれ'''じの ゆくすゑまでは かたければ<br />けふをかぎりの いのちともがな) |
|style="vertical-align:top"|忘れじの 行末までは 難ければ<br />今日を限りの 命ともがな<br />('''わすれ'''じの ゆくすゑまでは かたければ<br />けふをかぎりの いのちともがな) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:高階貴子|儀同三司母]]<br />(ぎどうさんしのはは) |
|style="vertical-align:top"|[[w:高階貴子|儀同三司母]]<br />(ぎどうさんしのはは) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_054.jpg|50px|儀同三司母(忘れじの ゆく末までは かたければ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_054.jpg|50px|儀同三司母(忘れじの ゆく末までは かたければ)]] |
||
|- |
|- |
||
296行目: | 351行目: | ||
|style="vertical-align:top"|瀧の音は たえて久しく なりぬれど<br />名こそ流れて なほ聞こえけれ<br />('''たき'''のおとは たえてひさしく なりぬれど<br />なこそながれて なほきこえけれ) |
|style="vertical-align:top"|瀧の音は たえて久しく なりぬれど<br />名こそ流れて なほ聞こえけれ<br />('''たき'''のおとは たえてひさしく なりぬれど<br />なこそながれて なほきこえけれ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原公任|大納言公任]]<br />(だいなごんきんとう) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原公任|大納言公任]]<br />(だいなごんきんとう) |
||
|style="vertical-align:top"|千載集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_055.jpg|50px|大納言公任(滝の音は たえて久しく なりぬれど)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_055.jpg|50px|大納言公任(滝の音は たえて久しく なりぬれど)]] |
||
|- |
|- |
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301行目: | 357行目: | ||
|style="vertical-align:top"|あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に<br />今一たびの 逢ふこともがな<br />('''あらざ'''らむ このよのほかの おもひでに<br />いまひとたびの あふこともがな) |
|style="vertical-align:top"|あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に<br />今一たびの 逢ふこともがな<br />('''あらざ'''らむ このよのほかの おもひでに<br />いまひとたびの あふこともがな) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:和泉式部|和泉式部]]<br />(いずみしきぶ) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:和泉式部|和泉式部]]<br />(いずみしきぶ) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_056.jpg|50px|和泉式部(あらざらむ この世のほかの 思ひ出に)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_056.jpg|50px|和泉式部(あらざらむ この世のほかの 思ひ出に)]] |
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|- |
|- |
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306行目: | 363行目: | ||
|style="vertical-align:top"|廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに<br />雲がくれにし 夜半の月かな<br />('''め'''ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<br />くもがくれにし よはのつきかな) |
|style="vertical-align:top"|廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに<br />雲がくれにし 夜半の月かな<br />('''め'''ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<br />くもがくれにし よはのつきかな) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:紫式部|紫式部]]<br />(むらさきしきぶ) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:紫式部|紫式部]]<br />(むらさきしきぶ) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_057.jpg|50px|紫式部(めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_057.jpg|50px|紫式部(めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに)]] |
||
|- |
|- |
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311行目: | 369行目: | ||
|style="vertical-align:top"|有馬山 ゐなのささ原 風吹けば<br />いでそよ人を 忘れやはする<br />('''ありま'''やま ゐなのささはら かぜふけば<br />いでそよひとを わすれやはする) |
|style="vertical-align:top"|有馬山 ゐなのささ原 風吹けば<br />いでそよ人を 忘れやはする<br />('''ありま'''やま ゐなのささはら かぜふけば<br />いでそよひとを わすれやはする) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:大弐三位|大貮三位]]<br />(だいにのさんみ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:大弐三位|大貮三位]]<br />(だいにのさんみ) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_058.jpg|50px|大弐三位(ありま山 ゐなの笹原 風吹けば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_058.jpg|50px|大弐三位(ありま山 ゐなの笹原 風吹けば)]] |
||
|- |
|- |
||
316行目: | 375行目: | ||
|style="vertical-align:top"|やすらはで 寝なましものを 小夜更けて<br />傾くまでの 月を見しかな<br />('''やす'''らはで ねなましものを さよふけて<br />かたぶくまでの つきをみしかな) |
|style="vertical-align:top"|やすらはで 寝なましものを 小夜更けて<br />傾くまでの 月を見しかな<br />('''やす'''らはで ねなましものを さよふけて<br />かたぶくまでの つきをみしかな) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:赤染衛門|赤染衛門]]<br />(あかぞめえもん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:赤染衛門|赤染衛門]]<br />(あかぞめえもん) |
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|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_059.jpg|50px|赤染衛門(やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_059.jpg|50px|赤染衛門(やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて)]] |
||
|- |
|- |
||
321行目: | 381行目: | ||
|style="vertical-align:top"|大江山 いくのの道の 遠ければ<br />まだふみも見ず 天の橋立<br />('''おおえ'''やま いくののみちの とほければ<br />まだふみもみず あまのはしだて) |
|style="vertical-align:top"|大江山 いくのの道の 遠ければ<br />まだふみも見ず 天の橋立<br />('''おおえ'''やま いくののみちの とほければ<br />まだふみもみず あまのはしだて) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:小式部内侍|小式部内侍]]<br />(こしきぶのないし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:小式部内侍|小式部内侍]]<br />(こしきぶのないし) |
||
|style="vertical-align:top"|金葉集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_060.jpg|50px|小式部内侍(大江山 いく野の道の 遠ければ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_060.jpg|50px|小式部内侍(大江山 いく野の道の 遠ければ)]] |
||
|- |
|- |
||
326行目: | 387行目: | ||
|style="vertical-align:top"|古への 奈良の都の 八重ざくら<br />今日九重に 匂ひぬるかな<br />('''いに'''しへの ならのみやこの やへざくら<br />けふここのへに におひぬるかな) |
|style="vertical-align:top"|古への 奈良の都の 八重ざくら<br />今日九重に 匂ひぬるかな<br />('''いに'''しへの ならのみやこの やへざくら<br />けふここのへに におひぬるかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢大輔|伊勢大輔]]<br />(いせのたいふ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢大輔|伊勢大輔]]<br />(いせのたいふ) |
||
|style="vertical-align:top"|詞花集春 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_061.jpg|50px|伊勢大輔(いにしへの 奈良の都の 八重桜)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_061.jpg|50px|伊勢大輔(いにしへの 奈良の都の 八重桜)]] |
||
|- |
|- |
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331行目: | 393行目: | ||
|style="vertical-align:top"|夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも<br />世に逢坂の 関はゆるさじ<br />('''よを'''こめて とりのそらねは はかるとも<br />よにあふさかの せきはゆるさじ) |
|style="vertical-align:top"|夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも<br />世に逢坂の 関はゆるさじ<br />('''よを'''こめて とりのそらねは はかるとも<br />よにあふさかの せきはゆるさじ) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:清少納言|清少納言]]<br />(せいしょうなごん) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:清少納言|清少納言]]<br />(せいしょうなごん) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_062.jpg|50px|清少納言(夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_062.jpg|50px|清少納言(夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも)]] |
||
|- |
|- |
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336行目: | 399行目: | ||
|style="vertical-align:top"|今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを<br />人づてならで 言ふよしもがな<br />('''いまは'''ただ おもひたえなむ とばかりを<br />ひとづてならで いふよしもがな) |
|style="vertical-align:top"|今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを<br />人づてならで 言ふよしもがな<br />('''いまは'''ただ おもひたえなむ とばかりを<br />ひとづてならで いふよしもがな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道雅|左京大夫道雅]]<br />(さきょうのだいぶみちまさ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道雅|左京大夫道雅]]<br />(さきょうのだいぶみちまさ) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_063.jpg|50px|左京大夫道雅(いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_063.jpg|50px|左京大夫道雅(いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを)]] |
||
|- |
|- |
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341行目: | 405行目: | ||
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに<br />あらはれ渡る 瀬々の網代木<br />('''あさぼらけ う'''ぢのかはぎり たえだえに<br />あらはれわたる せぜのあじろぎ) |
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに<br />あらはれ渡る 瀬々の網代木<br />('''あさぼらけ う'''ぢのかはぎり たえだえに<br />あらはれわたる せぜのあじろぎ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定頼|権中納言定頼]]<br />(ごんちゅうなごんさだより) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定頼|権中納言定頼]]<br />(ごんちゅうなごんさだより) |
||
|style="vertical-align:top"|千載集冬 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_064.jpg|50px|権中納言定頼(朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_064.jpg|50px|権中納言定頼(朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに)]] |
||
|- |
|- |
||
346行目: | 411行目: | ||
|style="vertical-align:top"|恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを<br />戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ<br />('''うら'''みわび ほさぬそでだに あるものを<br />こひにくちなむ なこそをしけれ) |
|style="vertical-align:top"|恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを<br />戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ<br />('''うら'''みわび ほさぬそでだに あるものを<br />こひにくちなむ なこそをしけれ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:相模 (女房)|相模]]<br />(さがみ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:相模 (女房)|相模]]<br />(さがみ) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集恋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_065.jpg|50px|相模(うらみわび ほさぬ袖だに あるものを)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_065.jpg|50px|相模(うらみわび ほさぬ袖だに あるものを)]] |
||
|- |
|- |
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351行目: | 417行目: | ||
|style="vertical-align:top"|諸共に あはれと思へ 山ざくら<br />花よりほかに 知る人もなし<br />('''もろ'''ともに あはれとおもへ やまざくら<br />はなよりほかに しるひともなし) |
|style="vertical-align:top"|諸共に あはれと思へ 山ざくら<br />花よりほかに 知る人もなし<br />('''もろ'''ともに あはれとおもへ やまざくら<br />はなよりほかに しるひともなし) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:行尊|大僧正行尊]]<br />(だいそうじょうぎょうそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:行尊|大僧正行尊]]<br />(だいそうじょうぎょうそん) |
||
|style="vertical-align:top"|金葉集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_066.jpg|50px|前大僧正行尊(もろともに あはれと思へ 山桜)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_066.jpg|50px|前大僧正行尊(もろともに あはれと思へ 山桜)]] |
||
|- |
|- |
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356行目: | 423行目: | ||
|style="vertical-align:top"|春の夜の 夢ばかりなる 手枕に<br />かひなく立たむ 名こそ惜しけれ<br />('''はるの'''よの ゆめばかりなる たまくらに<br />かひなくたたむ なこそをしけれ) |
|style="vertical-align:top"|春の夜の 夢ばかりなる 手枕に<br />かひなく立たむ 名こそ惜しけれ<br />('''はるの'''よの ゆめばかりなる たまくらに<br />かひなくたたむ なこそをしけれ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:周防内侍|周防内侍]]<br />(すおうのないし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:周防内侍|周防内侍]]<br />(すおうのないし) |
||
|style="vertical-align:top"|千載集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_067.jpg|50px|周防内侍(春の夜の 夢ばかりなる 手枕に)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_067.jpg|50px|周防内侍(春の夜の 夢ばかりなる 手枕に)]] |
||
|- |
|- |
||
361行目: | 429行目: | ||
|style="vertical-align:top"|心にも あらで憂世に ながらへば<br />戀しかるべき 夜半の月かな<br />('''こころに'''も あらでうきよに ながらへば<br />こひしかるべき よはのつきかな) |
|style="vertical-align:top"|心にも あらで憂世に ながらへば<br />戀しかるべき 夜半の月かな<br />('''こころに'''も あらでうきよに ながらへば<br />こひしかるべき よはのつきかな) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:三条天皇|三条院]]<br />(さんじょういん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:三条天皇|三条院]]<br />(さんじょういん) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集雑 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_068.jpg|50px|三条院(心にも あらでうき世に ながらへば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_068.jpg|50px|三条院(心にも あらでうき世に ながらへば)]] |
||
|- |
|- |
||
366行目: | 435行目: | ||
|style="vertical-align:top"|嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は<br />龍田の川の 錦なりけり<br />('''あらし'''ふく みむろのやまの もみぢばは<br />たつたのかはの にしきなりけり) |
|style="vertical-align:top"|嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は<br />龍田の川の 錦なりけり<br />('''あらし'''ふく みむろのやまの もみぢばは<br />たつたのかはの にしきなりけり) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:能因|能因法師]]<br />(のういんほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:能因|能因法師]]<br />(のういんほうし) |
||
|style="vertical-align:top"|後拾遺集秋 |
|||
|[[ファイル:Hyakuninisshu_069.jpg|50px|能因法師(あらし吹く み室の山の もみぢばは)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_069.jpg|50px|能因法師(あらし吹く み室の山の もみぢばは)]] |
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|- |
|- |
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371行目: | 441行目: | ||
|style="vertical-align:top"|寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば<br />いづこも同じ 秋の夕暮<br />('''さ'''びしさに やどをたちいでて ながむれば<br />いづこもおなじ あきのゆふぐれ) |
|style="vertical-align:top"|寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば<br />いづこも同じ 秋の夕暮<br />('''さ'''びしさに やどをたちいでて ながむれば<br />いづこもおなじ あきのゆふぐれ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:良暹|良暹法師]]<br />(りょうぜんほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:良暹|良暹法師]]<br />(りょうぜんほうし) |
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|style="vertical-align:top"|後拾遺集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_070.jpg|50px|良選法師(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_070.jpg|50px|良選法師(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)]] |
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|- |
|- |
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376行目: | 447行目: | ||
|style="vertical-align:top"|夕されば 門田の稲葉 おとづれて<br />あしのまろやに 秋風ぞ吹く<br />('''ゆふ'''されば かどたのいなば おとづれて<br />あしのまろやに あきかぜぞふく) |
|style="vertical-align:top"|夕されば 門田の稲葉 おとづれて<br />あしのまろやに 秋風ぞ吹く<br />('''ゆふ'''されば かどたのいなば おとづれて<br />あしのまろやに あきかぜぞふく) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:源経信|大納言経信]]<br />(だいなごんつねのぶ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源経信|大納言経信]]<br />(だいなごんつねのぶ) |
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|style="vertical-align:top"|金葉集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_071.jpg|50px|大納言経信(夕されば 門田の稲葉 おとづれて)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_071.jpg|50px|大納言経信(夕されば 門田の稲葉 おとづれて)]] |
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|- |
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381行目: | 453行目: | ||
|style="vertical-align:top"|音に聞く 高師の濱の あだ浪は<br />かけじや袖の ぬれもこそすれ <br />('''おと'''にきく たかしのはまの あだなみは<br />かけじやそでの ぬれもこそすれ) |
|style="vertical-align:top"|音に聞く 高師の濱の あだ浪は<br />かけじや袖の ぬれもこそすれ <br />('''おと'''にきく たかしのはまの あだなみは<br />かけじやそでの ぬれもこそすれ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:祐子内親王家紀伊|祐子内親王家紀伊]]<br />(ゆうしないしんのうけのきい) |
|style="vertical-align:top"|[[w:祐子内親王家紀伊|祐子内親王家紀伊]]<br />(ゆうしないしんのうけのきい) |
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|style="vertical-align:top"|金葉集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_072.jpg|50px|祐子内親王家紀伊(音に聞く 高師の浜の あだ波は)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_072.jpg|50px|祐子内親王家紀伊(音に聞く 高師の浜の あだ波は)]] |
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|- |
|- |
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386行目: | 459行目: | ||
|style="vertical-align:top"|高砂の 尾の上の桜 咲きにけり<br />外山の霞 立たずもあらなむ<br />('''たか'''さごの おのへのさくら さきにけり<br />とやまのかすみ たたずもあらなむ) |
|style="vertical-align:top"|高砂の 尾の上の桜 咲きにけり<br />外山の霞 立たずもあらなむ<br />('''たか'''さごの おのへのさくら さきにけり<br />とやまのかすみ たたずもあらなむ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:大江匡房|権中納言匡房]]<br />(ごんちゅうなごんまさふさ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:大江匡房|権中納言匡房]]<br />(ごんちゅうなごんまさふさ) |
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|style="vertical-align:top"|後拾遺集春 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_073.jpg|50px|前権中納言匡房(高砂の をのへのさくら さきにけり)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_073.jpg|50px|前権中納言匡房(高砂の をのへのさくら さきにけり)]] |
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|- |
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391行目: | 465行目: | ||
|style="vertical-align:top"|うかりける 人を初瀬の 山おろし<br />はげしかれとは 祈らぬものを<br />('''うか'''りける ひとをはつせの やまおろしよ<br />はげしかれとは いのらぬものを) |
|style="vertical-align:top"|うかりける 人を初瀬の 山おろし<br />はげしかれとは 祈らぬものを<br />('''うか'''りける ひとをはつせの やまおろしよ<br />はげしかれとは いのらぬものを) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:源俊頼|源俊頼朝臣]]<br />(みなもとのとしよりあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源俊頼|源俊頼朝臣]]<br />(みなもとのとしよりあそん) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_074.jpg|50px|源俊頼朝臣(憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_074.jpg|50px|源俊頼朝臣(憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ)]] |
||
|- |
|- |
||
396行目: | 471行目: | ||
|style="vertical-align:top"|契りおきし させもが露を 命にて<br />あはれ今年の 秋も去ぬめり<br />('''ちぎりお'''きし させもがつゆを いのちにて<br />あはれことしの あきもいぬめり) |
|style="vertical-align:top"|契りおきし させもが露を 命にて<br />あはれ今年の 秋も去ぬめり<br />('''ちぎりお'''きし させもがつゆを いのちにて<br />あはれことしの あきもいぬめり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原基俊|藤原基俊]]<br />(ふじわらのもととし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原基俊|藤原基俊]]<br />(ふじわらのもととし) |
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|style="vertical-align:top"|千載集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_075.jpg|50px|藤原基俊(ちぎりおきし させもが露を いのちにて)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_075.jpg|50px|藤原基俊(ちぎりおきし させもが露を いのちにて)]] |
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|- |
|- |
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401行目: | 477行目: | ||
|style="vertical-align:top"|わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の<br />雲居にまがふ 沖つ白浪<br />('''わたのはら こ'''ぎいでてみれば ひさかたの<br />くもゐにまがふ おきつしらなみ) |
|style="vertical-align:top"|わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の<br />雲居にまがふ 沖つ白浪<br />('''わたのはら こ'''ぎいでてみれば ひさかたの<br />くもゐにまがふ おきつしらなみ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠通|法性寺入道前関白太政大臣]]<br />(ほつしょうじにゅうどうさきの<br />かんぱくだいじょうだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠通|法性寺入道前関白太政大臣]]<br />(ほつしょうじにゅうどうさきの<br />かんぱくだいじょうだいじん) |
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|style="vertical-align:top"|詞花集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_076.jpg|50px|法性寺入道前関白太政大臣(わたの原 こぎいでてみれば 久方の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_076.jpg|50px|法性寺入道前関白太政大臣(わたの原 こぎいでてみれば 久方の)]] |
||
|- |
|- |
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406行目: | 483行目: | ||
|style="vertical-align:top"|瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の<br />われても末に 逢はむとぞ思ふ<br />('''せ'''をはやみ いわにせかるる たきがはの<br />われてもすゑに あはむとぞおもふ) |
|style="vertical-align:top"|瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の<br />われても末に 逢はむとぞ思ふ<br />('''せ'''をはやみ いわにせかるる たきがはの<br />われてもすゑに あはむとぞおもふ) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:崇徳天皇|崇徳院]]<br />(すとくいん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:崇徳天皇|崇徳院]]<br />(すとくいん) |
||
|style="vertical-align:top"|詞花集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_077.jpg|50px|崇徳院(瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_077.jpg|50px|崇徳院(瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の)]] |
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|- |
|- |
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411行目: | 489行目: | ||
|style="vertical-align:top"|淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に<br />いくよ寝覚めぬ 須磨の関守<br />('''あわじ'''しま かよふちどりの なくこゑに<br />いくよねざめぬ すまのせきもり) |
|style="vertical-align:top"|淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に<br />いくよ寝覚めぬ 須磨の関守<br />('''あわじ'''しま かよふちどりの なくこゑに<br />いくよねざめぬ すまのせきもり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:源兼昌|源兼昌]]<br />(みなもとのかねまさ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源兼昌|源兼昌]]<br />(みなもとのかねまさ) |
||
|style="vertical-align:top"|金葉集冬 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_078.jpg|50px|源兼昌(淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_078.jpg|50px|源兼昌(淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に)]] |
||
|- |
|- |
||
416行目: | 495行目: | ||
|style="vertical-align:top"|秋風に たなびく雲の 絶え間より<br />もれ出づる月の 影のさやけさ<br />('''あきか'''ぜに たなびくくもの たえまより<br />もれいづるつきの かげのさやけさ) |
|style="vertical-align:top"|秋風に たなびく雲の 絶え間より<br />もれ出づる月の 影のさやけさ<br />('''あきか'''ぜに たなびくくもの たえまより<br />もれいづるつきの かげのさやけさ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原顕輔|左京大夫顕輔]]<br />(さきょうのだいぶあきすけ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原顕輔|左京大夫顕輔]]<br />(さきょうのだいぶあきすけ) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_079.jpg|50px|左京大夫顕輔(秋風に たなびく雲の たえ間より)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_079.jpg|50px|左京大夫顕輔(秋風に たなびく雲の たえ間より)]] |
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|- |
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421行目: | 501行目: | ||
|style="vertical-align:top"|ながからむ 心も知らず 黒髪の<br />みだれて今朝は ものをこそ思へ<br />('''ながか'''らむ こころもしらず くろかみの<br />みだれてけさは ものをこそおもへ) |
|style="vertical-align:top"|ながからむ 心も知らず 黒髪の<br />みだれて今朝は ものをこそ思へ<br />('''ながか'''らむ こころもしらず くろかみの<br />みだれてけさは ものをこそおもへ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:待賢門院堀河|待賢門院堀河]]<br />(たいけんもんいんのほりかわ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:待賢門院堀河|待賢門院堀河]]<br />(たいけんもんいんのほりかわ) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_080.jpg|50px|待賢門院堀河(長からむ 心もしらず 黒髪の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_080.jpg|50px|待賢門院堀河(長からむ 心もしらず 黒髪の)]] |
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|- |
|- |
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426行目: | 507行目: | ||
|style="vertical-align:top"|ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば<br />ただ有明の 月ぞ残れる<br />('''ほ'''ととぎす なきつるかたを ながむれば<br />ただありあけの つきぞのこれる) |
|style="vertical-align:top"|ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば<br />ただ有明の 月ぞ残れる<br />('''ほ'''ととぎす なきつるかたを ながむれば<br />ただありあけの つきぞのこれる) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:徳大寺実定|後徳大寺左大臣]]<br />(ごとくだいじのさだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:徳大寺実定|後徳大寺左大臣]]<br />(ごとくだいじのさだいじん) |
||
|style="vertical-align:top"|千載集夏 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_081.jpg|50px|後徳大寺左大臣(ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_081.jpg|50px|後徳大寺左大臣(ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば)]] |
||
|- |
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431行目: | 513行目: | ||
|style="vertical-align:top"|思ひわび さても命は あるものを<br />憂きに堪へぬは 涙なりけり<br />('''おも'''ひわび さてもいのちは あるものを<br />うきにたへぬは なみだなりけり) |
|style="vertical-align:top"|思ひわび さても命は あるものを<br />憂きに堪へぬは 涙なりけり<br />('''おも'''ひわび さてもいのちは あるものを<br />うきにたへぬは なみだなりけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦頼|道因法師]]<br />(どういんほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦頼|道因法師]]<br />(どういんほうし) |
||
|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_082.jpg|50px|道因法師(思ひわび さてもいのちは あるものを)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_082.jpg|50px|道因法師(思ひわび さてもいのちは あるものを)]] |
||
|- |
|- |
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436行目: | 519行目: | ||
|style="vertical-align:top"|世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る<br />山の奥にも 鹿ぞなくなる<br />('''よのなかよ''' みちこそなけれ おもひいる<br />やまのおくにも しかぞなくなる) |
|style="vertical-align:top"|世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る<br />山の奥にも 鹿ぞなくなる<br />('''よのなかよ''' みちこそなけれ おもひいる<br />やまのおくにも しかぞなくなる) |
||
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原俊成|皇太后宮大夫俊成]]<br />(こうたいごうぐうのたいぶしゅんぜい) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原俊成|皇太后宮大夫俊成]]<br />(こうたいごうぐうのたいぶしゅんぜい) |
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|style="vertical-align:top"|千載集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_083.jpg|50px|皇太后宮大夫俊成(世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_083.jpg|50px|皇太后宮大夫俊成(世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る)]] |
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|- |
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441行目: | 525行目: | ||
|style="vertical-align:top"|ながらへば また此の頃や しのばれむ<br />憂しと見し世ぞ 今は戀し<br />('''ながら'''へば またこのごろや しのばれむ<br />うしとみしよぞ いまはこひしき) |
|style="vertical-align:top"|ながらへば また此の頃や しのばれむ<br />憂しと見し世ぞ 今は戀し<br />('''ながら'''へば またこのごろや しのばれむ<br />うしとみしよぞ いまはこひしき) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原清輔|藤原清輔朝臣]]<br />(ふじわらのきよすけあそん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原清輔|藤原清輔朝臣]]<br />(ふじわらのきよすけあそん) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_084.jpg|50px|藤原清輔朝臣(ながらへば またこのごろや しのばれむ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_084.jpg|50px|藤原清輔朝臣(ながらへば またこのごろや しのばれむ)]] |
||
|- |
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446行目: | 531行目: | ||
|style="vertical-align:top"|夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり<br />('''よも'''すがら ものおもふころは あけやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり) |
|style="vertical-align:top"|夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり<br />('''よも'''すがら ものおもふころは あけやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:俊恵|俊恵法師]]<br />(しゅんえほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:俊恵|俊恵法師]]<br />(しゅんえほうし) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_085.jpg|50px|俊恵法師(夜もすがら 物思ふころは 明けやらで)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_085.jpg|50px|俊恵法師(夜もすがら 物思ふころは 明けやらで)]] |
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451行目: | 537行目: | ||
|style="vertical-align:top"|嘆けとて 月やはものを 思はする<br />かこち顔なる わが涙かな<br />('''なげけ'''とて つきやはものを おもはする<br />かこちがほなる わがなみだかな) |
|style="vertical-align:top"|嘆けとて 月やはものを 思はする<br />かこち顔なる わが涙かな<br />('''なげけ'''とて つきやはものを おもはする<br />かこちがほなる わがなみだかな) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:西行|西行法師]]<br />(さいぎょうほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[w:西行|西行法師]]<br />(さいぎょうほうし) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_086.jpg|50px|西行法師(なげけとて 月やは物を 思はする)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_086.jpg|50px|西行法師(なげけとて 月やは物を 思はする)]] |
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|- |
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456行目: | 543行目: | ||
|style="vertical-align:top"|村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に<br />霧立ちのぼる 秋の夕暮<br />('''む'''らさめの つゆもまだひぬ まきのはに<br />きりたちのぼる あきのゆふぐれ) |
|style="vertical-align:top"|村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に<br />霧立ちのぼる 秋の夕暮<br />('''む'''らさめの つゆもまだひぬ まきのはに<br />きりたちのぼる あきのゆふぐれ) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:寂蓮|寂蓮法師]]<br />(じゃくれんほうし) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:寂蓮|寂蓮法師]]<br />(じゃくれんほうし) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_087.jpg|50px|寂蓮法師(村雨の 露もまだひぬ まきの葉に)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_087.jpg|50px|寂蓮法師(村雨の 露もまだひぬ まきの葉に)]] |
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461行目: | 549行目: | ||
|style="vertical-align:top"|難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ<br />みをつくしてや 戀ひわたるべき<br />('''なにはえ'''の あしのかりねの ひとよゆゑ<br />みをつくしてや こひわたるべき) |
|style="vertical-align:top"|難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ<br />みをつくしてや 戀ひわたるべき<br />('''なにはえ'''の あしのかりねの ひとよゆゑ<br />みをつくしてや こひわたるべき) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:皇嘉門院別当|皇嘉門院別当]]<br />(こうかもんいんのべっとう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:皇嘉門院別当|皇嘉門院別当]]<br />(こうかもんいんのべっとう) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_088.jpg|50px|皇嘉門院別当(難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_088.jpg|50px|皇嘉門院別当(難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ)]] |
||
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466行目: | 555行目: | ||
|style="vertical-align:top"|玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば<br />忍ぶることの 弱りもぞする<br />('''たま'''のをよ たえなばたえね ながらへば<br />しのぶることの よはりもぞする) |
|style="vertical-align:top"|玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば<br />忍ぶることの 弱りもぞする<br />('''たま'''のをよ たえなばたえね ながらへば<br />しのぶることの よはりもぞする) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:式子内親王|式子内親王]]<br />(しょくしないしんのう) |
|style="vertical-align:top"|[[w:式子内親王|式子内親王]]<br />(しょくしないしんのう) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_089.jpg|50px|式子内親王(玉の緒よ たえなばたえね ながらへば)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_089.jpg|50px|式子内親王(玉の緒よ たえなばたえね ながらへば)]] |
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471行目: | 561行目: | ||
|style="vertical-align:top"|見せばやな 雄島のあまの 袖だにも<br />濡れにぞ濡れし 色はかはらず<br />('''みせ'''ばやな をじまのあまの そでだにも<br />ぬれにぞぬれし いろはかはらず) |
|style="vertical-align:top"|見せばやな 雄島のあまの 袖だにも<br />濡れにぞ濡れし 色はかはらず<br />('''みせ'''ばやな をじまのあまの そでだにも<br />ぬれにぞぬれし いろはかはらず) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:殷富門院大輔|殷富門院大輔]]<br />(いんぷもんいんのたいふ) |
|style="vertical-align:top"|[[w:殷富門院大輔|殷富門院大輔]]<br />(いんぷもんいんのたいふ) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_090.jpg|50px|殷富門院大輔(見せばやな 雄島のあまの 袖だにも)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_090.jpg|50px|殷富門院大輔(見せばやな 雄島のあまの 袖だにも)]] |
||
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476行目: | 567行目: | ||
|style="vertical-align:top"|きりぎりす なくや霜夜の さむしろに<br />衣かたしき 獨りかも寝む<br />('''きり'''ぎりす なくやしもよの さむしろに<br />ころもかたしき ひとりかもねむ) |
|style="vertical-align:top"|きりぎりす なくや霜夜の さむしろに<br />衣かたしき 獨りかも寝む<br />('''きり'''ぎりす なくやしもよの さむしろに<br />ころもかたしき ひとりかもねむ) |
||
|style="vertical-align:top"|[[w:九条良経|後京極摂政前太政大臣]]<br />(ごきょうごくせっしょうさきのだじょうだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:九条良経|後京極摂政前太政大臣]]<br />(ごきょうごくせっしょうさきのだじょうだいじん) |
||
|style="vertical-align:top"|新古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_091.jpg|50px|後京極摂政前太政大臣(きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_091.jpg|50px|後京極摂政前太政大臣(きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに)]] |
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481行目: | 573行目: | ||
|style="vertical-align:top"|わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の<br />人こそ知らね 乾く間もなし<br />('''わがそ'''では しほひにみえぬ おきのいしの<br />ひとこそしらね かわくまもなし) |
|style="vertical-align:top"|わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の<br />人こそ知らね 乾く間もなし<br />('''わがそ'''では しほひにみえぬ おきのいしの<br />ひとこそしらね かわくまもなし) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:二条院讃岐|二条院讃岐]]<br />(にじょういんのさぬき) |
|style="vertical-align:top"|[[w:二条院讃岐|二条院讃岐]]<br />(にじょういんのさぬき) |
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|style="vertical-align:top"|千載集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_092.jpg|50px|二条院讃岐(わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_092.jpg|50px|二条院讃岐(わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の)]] |
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486行目: | 579行目: | ||
|style="vertical-align:top"|世の中は 常にもがもな 渚こぐ<br />海士の小舟の 綱手かなしも<br />('''よのなかは''' つねにもがもな なぎさこぐ<br />あまのをぶねの つなでかなしも) |
|style="vertical-align:top"|世の中は 常にもがもな 渚こぐ<br />海士の小舟の 綱手かなしも<br />('''よのなかは''' つねにもがもな なぎさこぐ<br />あまのをぶねの つなでかなしも) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:源実朝|鎌倉右大臣]]<br />(かまくらのうだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:源実朝|鎌倉右大臣]]<br />(かまくらのうだいじん) |
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|style="vertical-align:top"|新勅撰集羇旅 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_093.jpg|50px|鎌倉右大臣(世の中は つねにもがもな なぎさこぐ)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_093.jpg|50px|鎌倉右大臣(世の中は つねにもがもな なぎさこぐ)]] |
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491行目: | 585行目: | ||
|style="vertical-align:top"|みよしのの 山の秋風 小夜更けて<br />故郷寒く 衣うつなり<br />('''みよ'''しのの やまのあきかぜ さよふけて<br />ふるさとさむく ころもうつなり) |
|style="vertical-align:top"|みよしのの 山の秋風 小夜更けて<br />故郷寒く 衣うつなり<br />('''みよ'''しのの やまのあきかぜ さよふけて<br />ふるさとさむく ころもうつなり) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:飛鳥井雅経|参議雅経]]<br />(さんぎまさつね) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:飛鳥井雅経|参議雅経]]<br />(さんぎまさつね) |
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|style="vertical-align:top"|新古今集秋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_094.jpg|50px|参議雅経(み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_094.jpg|50px|参議雅経(み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて)]] |
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496行目: | 591行目: | ||
|style="vertical-align:top"|おほけなく うき世の民に おほふかな<br />我が立つ杣に 墨染の袖<br />('''おほけ'''なく うきよのたみに おほふかな<br />わがたつそまに すみぞめのそで) |
|style="vertical-align:top"|おほけなく うき世の民に おほふかな<br />我が立つ杣に 墨染の袖<br />('''おほけ'''なく うきよのたみに おほふかな<br />わがたつそまに すみぞめのそで) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:慈円|前大僧正慈圓]]<br />(さきのだいそうじょうじえん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:慈円|前大僧正慈圓]]<br />(さきのだいそうじょうじえん) |
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|style="vertical-align:top"|千載集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_095.jpg|50px|前大僧正慈円(おほけなく うき世の民に おほふかな)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_095.jpg|50px|前大僧正慈円(おほけなく うき世の民に おほふかな)]] |
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501行目: | 597行目: | ||
|style="vertical-align:top"|花さそふ あらしの庭の 雪ならで<br />ふりゆくものは 我が身なりけり<br />('''はなさ'''そふ あらしのにはの ゆきならで<br />ふりゆくものは わがみなりけり) |
|style="vertical-align:top"|花さそふ あらしの庭の 雪ならで<br />ふりゆくものは 我が身なりけり<br />('''はなさ'''そふ あらしのにはの ゆきならで<br />ふりゆくものは わがみなりけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:西園寺公経|入道前太政大臣]]<br />(にゅうどうさきのだじょうだいじん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:西園寺公経|入道前太政大臣]]<br />(にゅうどうさきのだじょうだいじん) |
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|style="vertical-align:top"|新勅撰集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_096.jpg|50px|入道前太政大臣(花さそふ 嵐の庭の 雪ならで)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_096.jpg|50px|入道前太政大臣(花さそふ 嵐の庭の 雪ならで)]] |
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506行目: | 603行目: | ||
|style="vertical-align:top"|来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに<br />焼くや藻塩の 身もこがれつつ<br />('''こぬ'''ひとを まつほのうらの ゆふなぎに<br />やくやもしほの みもこがれつつ) |
|style="vertical-align:top"|来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに<br />焼くや藻塩の 身もこがれつつ<br />('''こぬ'''ひとを まつほのうらの ゆふなぎに<br />やくやもしほの みもこがれつつ) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原定家|権中納言定家]]<br />(ごんちゅうなごんていか) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原定家|権中納言定家]]<br />(ごんちゅうなごんていか) |
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|style="vertical-align:top"|新勅撰集恋 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_097.jpg|50px|権中納言定家(こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_097.jpg|50px|権中納言定家(こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに)]] |
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511行目: | 609行目: | ||
|style="vertical-align:top"|風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは<br />みそぎぞ夏の しるしなりける<br />('''かぜそ'''よぐ ならのをがわの ゆふぐれは<br />みそぎぞなつの しるしなりける) |
|style="vertical-align:top"|風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは<br />みそぎぞ夏の しるしなりける<br />('''かぜそ'''よぐ ならのをがわの ゆふぐれは<br />みそぎぞなつの しるしなりける) |
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|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原家隆|従二位家隆]]<br />(じゅにいいえたか) |
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原家隆|従二位家隆]]<br />(じゅにいいえたか) |
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|style="vertical-align:top"|新勅撰集夏 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_098.jpg|50px|従二位家隆(風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_098.jpg|50px|従二位家隆(風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは)]] |
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516行目: | 615行目: | ||
|style="vertical-align:top"|人もをし 人もうらめし あぢきなく<br />世を思ふ故に もの思ふ身は<br />('''ひとも'''をし ひともうらめし あぢきなく<br />よをおもふゆゑに ものおもふみは) |
|style="vertical-align:top"|人もをし 人もうらめし あぢきなく<br />世を思ふ故に もの思ふ身は<br />('''ひとも'''をし ひともうらめし あぢきなく<br />よをおもふゆゑに ものおもふみは) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:後鳥羽天皇|後鳥羽院]]<br />(ごとばいん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:後鳥羽天皇|後鳥羽院]]<br />(ごとばいん) |
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|style="vertical-align:top"|続後撰集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_099.jpg|50px|後鳥羽院(人もをし 人もうらめし あぢきなく)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_099.jpg|50px|後鳥羽院(人もをし 人もうらめし あぢきなく)]] |
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521行目: | 621行目: | ||
|style="vertical-align:top"|百敷や 古き軒端の しのぶにも<br />なほあまりある 昔なりけり<br />('''もも'''しきや ふるきのきばの しのぶにも<br />なほあまりある むかしなりけり) |
|style="vertical-align:top"|百敷や 古き軒端の しのぶにも<br />なほあまりある 昔なりけり<br />('''もも'''しきや ふるきのきばの しのぶにも<br />なほあまりある むかしなりけり) |
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|style="vertical-align:top"|[[w:順徳天皇|順徳院]]<br />(じゅんとくいん) |
|style="vertical-align:top"|[[w:順徳天皇|順徳院]]<br />(じゅんとくいん) |
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|style="vertical-align:top"|続後撰集雑 |
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|[[ファイル:Hyakuninisshu_100.jpg|50px|順徳院(ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも)]] |
|[[ファイル:Hyakuninisshu_100.jpg|50px|順徳院(ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも)]] |
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2019年5月26日 (日) 15:28時点における版
歌番号 | 句 (括弧内は歴史的仮名遣による読み、 太字は決まり字) |
作者 (括弧内は現代仮名遣いによる読み) |
出典 | かるた 読み札 |
---|---|---|---|---|
一 | 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ (あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ) |
天智天皇 (てんじてんのう) |
後撰集秋 | ![]() |
二 | 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 (はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま) |
持統天皇 (じとうてんのう) |
新古今集夏 | ![]() |
三 | 足引きの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ (あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかもねむ) |
柿本人麿 (かきのもとのひとまろ) |
拾遺集恋 | ![]() |
四 | 田子の浦に 打出でてみれば 白妙の ふじの高嶺に 雪は降りつつ (たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ) |
山部赤人 (やまべのあかひと) |
新古今集冬 | ![]() |
五 | 奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の 聲きく時ぞ 秋は悲しき (おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき) |
猿丸太夫 (さるまるだいふ) |
古今集秋 | ![]() |
六 | かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける (かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける) |
中納言家持 (ちゅうなごんやかもち) |
新古今集冬 | ![]() |
七 | 天の原 ふりさけみれば 春日なる みかさの山に 出でし月かも (あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも) |
阿倍仲麻呂 (あべのなかまろ) |
古今集羇旅 | ![]() |
八 | わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり (わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり) |
喜撰法師 (きせんほうし) |
古今集雑 | ![]() |
九 | 花の色は 移りにけりな 徒に 我が身世にふる ながめせしまに (はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに) |
小野小町 (おののこまち) |
古今集春 | ![]() |
十 | これや此の 行くも帰るも 別かれては 知るも知らぬも 逢坂の関 (これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき) |
蝉丸 (せみまる) |
後撰集雑 | ![]() |
十一 | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人にはつげよ あまの釣り舟 (わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね) |
参議篁 (さんぎたかむら) |
古今集羇旅 | ![]() |
十二 | 天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめの姿 しばし留めむ (あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ) |
僧正遍昭 (そうじょうへんじょう) |
古今集雑 | ![]() |
十三 | 筑波嶺の 峯より落つる みなの川 戀ぞつもりて 淵となりぬる (つくばねの みねよりおつる みなのがわ こひぞつもりて ふちとなりぬる) |
陽成院 (ようぜいいん) |
後撰集恋 | ![]() |
十四 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰故に みだれ初めにし 我ならなくに (みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに) |
河原左大臣 (かわらのさだいじん) |
古今集恋 | ![]() |
十五 | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ (きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ) |
光孝天皇 (こうこうてんのう) |
古今集春 | ![]() |
十六 | 立別れ いなばの山の 嶺におふる まつとし聞かば 今帰り来む (たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ) |
中納言行平 (ちゅうなごんゆきひら) |
古今集離別 | ![]() |
十七 | ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 から紅に 水くくるとは (ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは) |
在原業平朝臣 (ありわらのなりひらあそん) |
古今集秋 | ![]() |
十八 | 住の江の 岸に寄る浪 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ (すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ) |
藤原敏行朝臣 (ふじわらのとしゆきあそん) |
古今集恋 | ![]() |
十九 | 難波潟 短き葦の ふしのまも あはで此の世を すぐしてよとや (なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや) |
伊勢 (いせ) |
新古今集恋 | ![]() |
二十 | 侘びぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ (わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あわんとぞおもふ) |
元良親王 (もとよししんのう) |
後撰集恋 | ![]() |
二十一 | 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな (いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな) |
素性法師 (そせいほうし) |
古今集恋 | ![]() |
二十二 | 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ (ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ) |
文屋康秀 (ふんやのやすひで) |
古今集秋 | ![]() |
二十三 | 月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど (つきみれば ちゞにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど) |
大江千里 (おおえのちさと) |
古今集秋 | ![]() |
二十四 | 此の度は 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに (このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに) |
菅家 (かんけ) |
古今集羇旅 | ![]() |
二十五 | 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな (なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな) |
三条右大臣 (さんじょうのうだいじん) |
後撰集恋 | ![]() |
二十六 | 小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ (おぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ) |
貞信公 (ていしんこう) |
拾遺集雑秋 | ![]() |
二十七 | みかの原 わきて流るる 泉川 いつみきとてか 戀しかるらむ (みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ) |
中納言兼輔 (ちゅうなごんかねすけ) |
新古今集恋 | ![]() |
二十八 | 山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば (やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば) |
源宗行朝臣 (みなもとのむねゆきあそん) |
古今集冬 | ![]() |
二十九 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 (こころあてに おらばやおらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな) |
凡河内躬恒 (おおしかうちのみつね) |
古今集秋 | ![]() |
三十 | 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし (ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし) |
壬生忠岑 (みぶのただみね) |
古今集恋 | ![]() |
三十一 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 (あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき) |
坂上是則 (さかのうえのこれのり) |
古今集冬 | ![]() |
三十二 | 山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり (やまがはに かぜのかけたる しがらみは ながれもあえぬ もみぢなりけり) |
春道列樹 (はるみちのつらき) |
古今集秋 | ![]() |
三十三 | 久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ (ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづごころなく はなのちるらむ) |
紀友則 (きのとものり) |
古今集春 | ![]() |
三十四 | 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに (たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに) |
藤原興風 (ふじわらのおきかぜ) |
古今集雑 | ![]() |
三十五 | 人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける) |
紀貫之 (きのつらゆき) |
古今集春 | ![]() |
三十六 | 夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ (なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ) |
清原深養父 (きよはらのふかやぶ) |
古今集夏 | ![]() |
三十七 | 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける (しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける) |
文屋朝康 (ふんやのあさやす) |
後撰集秋 | ![]() |
三十八 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな (わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな) |
右近 (うこん) |
拾遺集恋 | ![]() |
三十九 | 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の戀しき (あさぢふの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき) |
参議等 (さんぎひとし) |
後撰集恋 | ![]() |
四十 | 忍れど 色に出でにけり 我が戀は ものや思ふと 人の問ふまで (しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで) |
平兼盛 (たいらのかねもり) |
拾遺集恋 | ![]() |
四十一 | 戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか (こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか) |
壬生忠見 (みぶのただみ) |
拾遺集恋 | ![]() |
四十二 | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは (ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは) |
清原元輔 (きよはらのもとすけ) |
後拾遺集恋 | ![]() |
四十三 | 逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり (あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり) |
権中納言敦忠 (ごんちゅうなごんあつただ) |
拾遺集恋 | ![]() |
四十四 | 逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし (あふことの たえてしなくば なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし) |
中納言朝忠 (ちゅうなごんあさただ) |
拾遺集恋 | ![]() |
四十五 | 哀れとも いふべき人は おもほえで 身のいたづらに なりぬべきかな (あはれとも いふべきひとは おもほえで みのいたずらに なりぬべきかな) |
謙徳公 (けんとくこう) |
拾遺集恋 | ![]() |
四十六 | 由良の戸を わたる舟人 楫をたえ 行方もしらぬ 戀の道かな (ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな) |
曽祢好忠 (そねのよしただ) |
新古今集恋 | ![]() |
四十七 | 八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり (やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり) |
恵慶法師 (えぎょうほうし) |
拾遺集秋 | ![]() |
四十八 | 風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ 砕けてものを 思ふ頃かな (かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな) |
源重之 (みなもとのしげゆき) |
詞花集恋 | ![]() |
四十九 | 御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 晝は消えつつ ものをこそ思へ (みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ) |
大中臣能宣朝臣 (おおなかとみのよしのぶあそん) |
詞花集恋 | ![]() |
五十 | 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな (きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな) |
藤原義孝 (ふじわらのよしたか) |
後拾遺集恋 | ![]() |
五十一 | かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな もゆる思ひを (かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを) |
藤原実方朝臣 (ふじわらのさねかたあそん) |
後拾遺集恋 | ![]() |
五十二 | 明けぬれば くるるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな (あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな) |
藤原道信朝臣 (ふじわらのみちのぶあそん) |
後拾遺集恋 | ![]() |
五十三 | 嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る (なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる) |
右大将道綱母 (うだいしょうみちつなのはは) |
拾遺集恋 | ![]() |
五十四 | 忘れじの 行末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな (わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな) |
儀同三司母 (ぎどうさんしのはは) |
新古今集恋 | ![]() |
五十五 | 瀧の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ (たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ) |
大納言公任 (だいなごんきんとう) |
千載集雑 | ![]() |
五十六 | あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に 今一たびの 逢ふこともがな (あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな) |
和泉式部 (いずみしきぶ) |
後拾遺集恋 | ![]() |
五十七 | 廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな (めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな) |
紫式部 (むらさきしきぶ) |
新古今集雑 | ![]() |
五十八 | 有馬山 ゐなのささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする (ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする) |
大貮三位 (だいにのさんみ) |
後拾遺集恋 | ![]() |
五十九 | やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな (やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな) |
赤染衛門 (あかぞめえもん) |
後拾遺集恋 | ![]() |
六十 | 大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 (おおえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて) |
小式部内侍 (こしきぶのないし) |
金葉集雑 | ![]() |
六十一 | 古への 奈良の都の 八重ざくら 今日九重に 匂ひぬるかな (いにしへの ならのみやこの やへざくら けふここのへに におひぬるかな) |
伊勢大輔 (いせのたいふ) |
詞花集春 | ![]() |
六十二 | 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ (よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ) |
清少納言 (せいしょうなごん) |
後拾遺集雑 | ![]() |
六十三 | 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな (いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな) |
左京大夫道雅 (さきょうのだいぶみちまさ) |
後拾遺集恋 | ![]() |
六十四 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 (あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ) |
権中納言定頼 (ごんちゅうなごんさだより) |
千載集冬 | ![]() |
六十五 | 恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを 戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ (うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ) |
相模 (さがみ) |
後拾遺集恋 | ![]() |
六十六 | 諸共に あはれと思へ 山ざくら 花よりほかに 知る人もなし (もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし) |
大僧正行尊 (だいそうじょうぎょうそん) |
金葉集雑 | ![]() |
六十七 | 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ (はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ) |
周防内侍 (すおうのないし) |
千載集雑 | ![]() |
六十八 | 心にも あらで憂世に ながらへば 戀しかるべき 夜半の月かな (こころにも あらでうきよに ながらへば こひしかるべき よはのつきかな) |
三条院 (さんじょういん) |
後拾遺集雑 | ![]() |
六十九 | 嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり (あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり) |
能因法師 (のういんほうし) |
後拾遺集秋 | ![]() |
七十 | 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮 (さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづこもおなじ あきのゆふぐれ) |
良暹法師 (りょうぜんほうし) |
後拾遺集秋 | ![]() |
七十一 | 夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く (ゆふされば かどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく) |
大納言経信 (だいなごんつねのぶ) |
金葉集秋 | ![]() |
七十二 | 音に聞く 高師の濱の あだ浪は かけじや袖の ぬれもこそすれ (おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ) |
祐子内親王家紀伊 (ゆうしないしんのうけのきい) |
金葉集恋 | ![]() |
七十三 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ (たかさごの おのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ) |
権中納言匡房 (ごんちゅうなごんまさふさ) |
後拾遺集春 | ![]() |
七十四 | うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを (うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを) |
源俊頼朝臣 (みなもとのとしよりあそん) |
千載集恋 | ![]() |
七十五 | 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋も去ぬめり (ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり) |
藤原基俊 (ふじわらのもととし) |
千載集雑 | ![]() |
七十六 | わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白浪 (わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ) |
法性寺入道前関白太政大臣 (ほつしょうじにゅうどうさきの かんぱくだいじょうだいじん) |
詞花集雑 | ![]() |
七十七 | 瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の われても末に 逢はむとぞ思ふ (せをはやみ いわにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ) |
崇徳院 (すとくいん) |
詞花集恋 | ![]() |
七十八 | 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いくよ寝覚めぬ 須磨の関守 (あわじしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり) |
源兼昌 (みなもとのかねまさ) |
金葉集冬 | ![]() |
七十九 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ (あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ) |
左京大夫顕輔 (さきょうのだいぶあきすけ) |
新古今集秋 | ![]() |
八十 | ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれて今朝は ものをこそ思へ (ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ) |
待賢門院堀河 (たいけんもんいんのほりかわ) |
千載集恋 | ![]() |
八十一 | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる (ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる) |
後徳大寺左大臣 (ごとくだいじのさだいじん) |
千載集夏 | ![]() |
八十二 | 思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり (おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり) |
道因法師 (どういんほうし) |
千載集恋 | ![]() |
八十三 | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞなくなる (よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかぞなくなる) |
皇太后宮大夫俊成 (こうたいごうぐうのたいぶしゅんぜい) |
千載集雑 | ![]() |
八十四 | ながらへば また此の頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は戀し (ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき) |
藤原清輔朝臣 (ふじわらのきよすけあそん) |
新古今集雑 | ![]() |
八十五 | 夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり (よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり) |
俊恵法師 (しゅんえほうし) |
千載集恋 | ![]() |
八十六 | 嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな (なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな) |
西行法師 (さいぎょうほうし) |
千載集恋 | ![]() |
八十七 | 村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮 (むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ) |
寂蓮法師 (じゃくれんほうし) |
新古今集秋 | ![]() |
八十八 | 難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 戀ひわたるべき (なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき) |
皇嘉門院別当 (こうかもんいんのべっとう) |
千載集恋 | ![]() |
八十九 | 玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする (たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よはりもぞする) |
式子内親王 (しょくしないしんのう) |
新古今集恋 | ![]() |
九十 | 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず (みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず) |
殷富門院大輔 (いんぷもんいんのたいふ) |
千載集恋 | ![]() |
九十一 | きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 獨りかも寝む (きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ) |
後京極摂政前太政大臣 (ごきょうごくせっしょうさきのだじょうだいじん) |
新古今集秋 | ![]() |
九十二 | わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし (わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし) |
二条院讃岐 (にじょういんのさぬき) |
千載集恋 | ![]() |
九十三 | 世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海士の小舟の 綱手かなしも (よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも) |
鎌倉右大臣 (かまくらのうだいじん) |
新勅撰集羇旅 | ![]() |
九十四 | みよしのの 山の秋風 小夜更けて 故郷寒く 衣うつなり (みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり) |
参議雅経 (さんぎまさつね) |
新古今集秋 | ![]() |
九十五 | おほけなく うき世の民に おほふかな 我が立つ杣に 墨染の袖 (おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで) |
前大僧正慈圓 (さきのだいそうじょうじえん) |
千載集雑 | ![]() |
九十六 | 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり (はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり) |
入道前太政大臣 (にゅうどうさきのだじょうだいじん) |
新勅撰集雑 | ![]() |
九十七 | 来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ (こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ) |
権中納言定家 (ごんちゅうなごんていか) |
新勅撰集恋 | ![]() |
九十八 | 風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける (かぜそよぐ ならのをがわの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける) |
従二位家隆 (じゅにいいえたか) |
新勅撰集夏 | ![]() |
九十九 | 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は (ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは) |
後鳥羽院 (ごとばいん) |
続後撰集雑 | ![]() |
百 | 百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり (ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほあまりある むかしなりけり) |
順徳院 (じゅんとくいん) |
続後撰集雑 | ![]() |
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