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「無顆粒白血球」の版間の差分

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'''無顆粒白血球''' ({{Lang-en|agranulocytes}}) とは[[細胞質]]に[[顆粒]]([[:en:Granule (cell biology)|granule]])、実態としては分泌小胞や[[リソソーム]]などの[[小胞]])を含まない[[白血球]]の総称。無顆粒白血球は以下の2種類ある。
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単球は好中球とともに[[食作用]]を有するが、好中球よりも寿命が長く、感染既往のある病原体を再認識し殺すとき速やか、ま殺し[[抗体]]反応を高めたりできためにT細胞よう、消化した病原体の一部をヘルパーT細胞に受け渡す[[抗原提示]]の役割を有する。単球は血流から移動し、血管外組織へと侵入した後は[[マクロファージ]]として知られている。
 
無顆粒白血球以外のに対し、細胞質に顆粒を含む白血球として[[顆粒球]]と呼ばれ、[[好中球]][[好酸球]][[好塩基球]]の3種類がある。
 
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2018年10月5日 (金) 02:17時点における版

無顆粒白血球 (英語: agranulocytes) とは細胞質に顆粒(granule、実態としては分泌小胞やリソソームなどの小胞)を含まない白血球の総称。無顆粒白血球には以下の2種類がある。

リンパ球はリンパ系において一般的であり、ナチュラルキラーT細胞と呼ばれる細胞も含まれる。血液はB細胞T細胞ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の3種類のリンパ球を有する。B細胞は病原体などの異物を排除するために、その異物と特異的に結合する抗体を産生する。 CD4+ T細胞(ヘルパーT細胞)は異物を認識した際に他のリンパ球を活性化させることによって免疫反応に協力する(HIV感染症すなわちAIDSにおいて免疫不全を発症するのは、このヘルパーT細胞がウイルス感染によって殺され減少することによる)。CD8+ T細胞(細胞傷害性T細胞)およびナチュラルキラー細胞はウイルス感染細胞を殺すことができる。B細胞やT細胞には過去に排除した異物に類似した、すなわち同じ抗原をもつ異物との再度の遭遇時に即応できる特異的な記憶システム(免疫記憶)があり、これが獲得免疫反応において大きな役割を果たしている。

単球は好中球とともに食作用を有するが、好中球よりも寿命が長く、感染既往のある病原体を再認識したとき速やかに殺したり抗体反応を高めたりできるように、消化した病原体の一部をヘルパーT細胞に受け渡す抗原提示の役割を有する。単球は血流から移動し、血管外組織へと侵入した後はマクロファージとして知られている。

無顆粒白血球に対し、細胞質に顆粒を含む白血球は顆粒球と呼ばれ、好中球好酸球好塩基球の3種類がある。

関連項目