この移行ガイドでは、SDK バージョン 2 の新機能と、v1.x の実装から移行する際のヒントについて説明します。v1.x の実装から移行する必要がないデベロッパーは、今すぐバージョン 2 のスタートガイドをご覧ください。
はじめに
Google アナリティクスでは、Android 向け Google アナリティクス SDK バージョン 2 のアップデート版が先日リリースされました。SDK バージョン 2 では、アプリ デベロッパー向けに設計された新機能と新しいレポート インターフェースがサポートされています。
既存の Google アナリティクス デベロッパーの皆様には、新しい機能とレポートを活用できるよう、Android 向け Google アナリティクス SDK のバージョン 2 に移行することをおすすめします。
バージョン 2 の新機能
Android 向け Google アナリティクス SDK バージョン 2 では、アプリ デベロッパー向けの新しいレポート機能、新しい便利なディメンションと指標などが導入されています。バージョン 2 で提供される機能は次のとおりです。
- アプリ デベロッパー向けに強化されたレポート
- アプリ デベロッパー向けに標準レポートを再設計し、エンゲージメント フローや Google Play ソースなどの新しいレポートを追加しました。これにより、デベロッパーはユーザーの利用状況やエクスペリエンスに関する新たなインサイトを得ることができます。 バージョン 2 のプロパティを設定する際の最適な方法については、 アカウント設定のベスト プラクティスをご覧ください。
- アプリの新しいディメンションと指標
- SDK バージョン 2 には、スクリーン名、スクリーン ビュー、アプリ名、アプリのバージョンなど、アプリ固有の新しいディメンションと指標が追加されました。
- クラッシュと例外を測定する
- Android 向け Google アナリティクス SDK には、例外測定と例外ヒットタイプが導入されています。例外測定を使用すると、クラッシュと致命的でない例外の件数と種類を測定できます。例外測定の実装方法については、例外に関するデベロッパー ガイドをご覧ください。
- カスタム ディメンションとカスタム指標
- カスタム ディメンションを作成すると、新しい方法でデータを分割できます。 詳しくは、 カスタム ディメンションとカスタム指標をご覧ください。
- ソーシャル インタラクションを測定する
- 埋め込み型のソーシャル プラグインやウィジェットに対するユーザー インタラクションを測定して、アプリにおけるソーシャルの価値に関する新たなインサイトを入手しましょう。 ソーシャル インタラクションの測定に関する詳細
始める前に
すべてのデベロッパーは、移行を開始する前に次の 2 つのステップを行う必要があります。
- Android 向け Google アナリティクス SDK v2 をダウンロード
- 新しいアプリレポートとデータへのアクセスに使用する アプリビュー(プロファイル)を作成します。
上記の手順を完了したら、移行パスに応じて次の手順を行います。
EasyTracker からの移行
EasyTracker ライブラリの v1 から v2 にアプリを移行するには、次の 3 つの手順を行います。
1. GoogleAnalytics.xml のパラメータを更新する
バージョン 2 に移行する際は、GoogleAnalytics.xml リソース ファイル内のパラメータを更新してください。一部は v1.x から変更され、バージョン 2 では新しいパラメータが追加されています。
以下の表は、バージョン 2 で更新されたパラメータを示しています。
v1.x のパラメータ名 | v2.x のパラメータ名 |
---|---|
ga_api_key | ga_trackingId |
ga_auto_activity_tracking | ga_autoActivityTracking |
ga_dryRun | 廃止 |
詳しくは、 新しい EasyTracker パラメータと更新された EasyTracker パラメータをご覧ください。
2. メソッド名を更新する
EasyTracker バージョン 2 では、構文のほとんどが同じままですが、メソッド名と構文に大きな違いがあるため、実装を更新する必要があります。
- バージョン 2 では、
trackPageView()
はsendView()
です。詳しくは、スクリーン トラッキング デベロッパー ガイドをご覧ください。 - e コマースの実装が簡素化されました。詳しくは、バージョン 2 で e コマース測定を実装する方法をご覧ください。
- カスタム変数はカスタム ディメンションとカスタム指標に置き換えられました。この新機能を利用するには、
setCustomVar()
の呼び出しをすべて更新する必要があります。詳しくは、 カスタム ディメンションとカスタム指標の実装方法をご覧ください。
3. ブロードキャスト レシーバの更新(Google Play キャンペーン トラッキング)
v1.x を使用して Google Play キャンペーン トラッキングを実装している場合は、レシーバーのクラスパスが変更されていることにご注意ください。詳しくは、 Google Play キャンペーン トラッキング ガイドをご覧ください。
カスタム実装からの移行
Android 向けアナリティクス SDK v1.x で EasyTracker ライブラリを使用していなかった場合は、バージョン 2 から EasyTracker をお使いいただくことをおすすめします。
EasyTracker ライブラリが SDK に含まれるようになりました。すべてのデベロッパーにおすすめします。 Google アナリティクス SDK v2 の EasyTracker をご利用ください。
1 つの実装で複数のプロパティ ID を使用するなど、高度なデータ収集が必要な場合は、高度な設定ガイドをお読みになり、SDK v2.x の高度な機能の使用についての詳細をご確認ください。